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SYNCROOMでプリプロができるようになるまで


自分の場合、ライブにしろリハーサルにしろミュージシャン同士が集まり一緒に音を出して演奏してきたんだけど、コロナ禍の今それができずに同じように悶々としている人は多いと思う。

実は7月初旬に「SYNCROOM(シンクルーム)という離れた人とリアルタイムに音楽セッションができるアプリがあるよ〜」と某ミュージシャンに教えてもらったんだけどそんな事情もあって最近ようやく踏ん切りをつけ環境を整えた。

もちろんインターネットを使ってバンドで演奏するのが目的なんだけど興味があって始めてみたいと思う人はちょっとした注意が必要なので失敗談を中心に書きます(笑)
 

アプリが対応するOSなどは本家サイトを見ればわかるし、インストールができなければどうにもならないので省略。

アプリが動く上で大事なのはネットの速度事情とパソコンのスペック。これも推奨されてるレベルでないとやり取りする音が遅れたりブチブチ途切れたりするんだけど、この条件も本家サイトを見ればわかるので省略。

あまり情報がないのが音の入出力のためのオーディオインターフェースとそのためのドライバソフト。
 

さて。自分はどうかというと笑われてしまいそうだがメインで使うMacですらOSが対象外で(話にならん…)最新のOSにしない理由ももちろんあるんだけど、SYNCROOMのためにもう1台Macを買うのはちょっとなぁ、という感じ(苦)

それもあるが最近売られているMacだとそもそも自分が普段使っているオーディオインターフェースが繋がらない(端子がない)
 

そこでWindows10のノートPCを借りてUSBで動くやつを試してみた。

 
 

YouTubeや音楽ファイルの音は聞ける。しかし古すぎるためか純正のドライバソフトだとSYNCROOMのアプリで認識されない。

 
 

そんな場合に使えるASIO4ALLという汎用ドライバがあってSYNCROOMで認識もされるが音の遅れと音切れをクリアできずセッションできるレベルじゃない。

仕方なくWindow10が動くデスクトップでそれなりのスペックで普段使っているオーディオインターフェースが繋がる端子のあるPCを用意した。
Windows10用の純正ドライバがあるので録音用のソフトはバッチリ。

 
 

SYNCROOMで認識もされるからあとは設定次第か…。

 
 

バッファサイズも3msくらいならなんとかなるんじゃないかと…。

 
 

ところがダメだった。
結局ハードがリリースされた時に用意されたドライバがSYNCROOMができるずっと以前のものだし、Windows10用の純正ドライバも単に「そのOSでも認識できる」というレベルのもので、最近のネットを使ったデータの転送を意識した作りになっていないってことなんだと思う。

音切れしないレベルまでバッファを上げても結局はバンドで合わせたとき「ギターだけが遅れて聞こえる感じ」と言われてしまいそもそも話にならない。
 

そこでBOSSのGT-1というマルチエフェクターにもPCと繋ぐUSB端子があるので試してみたが、やはり録音やエフェクトのデータ管理のために使うものなのでSYNCROOMで満足できるレベルに届かない。

ここまで来たら機能が少なくても割と最近リリースされたインターフェースじゃなきゃダメか、と用意したのがこれ。

 
 

以前のものと比べても更に小さい。

 
 

音質も聴き比べたけど特に問題なし。

 
 

ではSYNCROOMでどうかというと…。

これがバッチリ!
音の途切れも遅れも全く気にならないレベル。
マイクで会話ができるのでまさにスタジオで演奏してる感覚。

いやぁ〜。レコーディングの前に自宅でプリプロできるなんて、それこそ「新しい生活様式」だ。
 
 

結論。
以前からあったものは楽器とマイクくらいしか使えなかった(笑)

因みにPCのマシンスペックはCPUがIntelCorei7クアッドコア、メモリが8G。結局は以前使っていたオーディオインターフェースの端子は無くてもよかったんだけど、それくらいのスペックのPCなら中古だとネットで叩き売りされてるし、最小限の機能のオーディオインターフェースとルーター直挿し用のLANケーブルと合わせても〆て3万円台で揃うしね。

お試しあれ〜