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2003.04 椎茸“C-Take”工房 ~改造&リサイクル部門~

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録音に使用するハードディスクレコーダーの空き容量がほとんどないため、録音のたびに古いものから捨てていくといった作業にストレスを感じながら大分時間が経ってしまったが、ようやく重い腰を上げることにした。
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以前メインで使用していたマックには、CD-R、MO、4Gハードディスクを内蔵させる改造がしてあるのだが、PowerBookG4の導入以来、画像のスキャニング、バックアップファイルの検索、MOやフロッピーの読み込みにしか使用せず、ほとんどの作業にG4を使用してきた。
そこで内蔵された4Gハードディスクを外付け用ハードディスクとして復活させ、録音機器にしてしまうのが今回の改造の目的だ。
元に戻すだけと思えるのだが、ただハードディスクを載せ変えたマックじゃないのでそう簡単にはいかない。
使用していたマックは本体内部と外部それぞれにSCSI機器を7つ繋ぐことができ、どちらの場合も一つ一つに0~6番までのIDを割り当てる(番号順である必要はない)。そして一番端に繋いだものにターミネーションさせる必要がある。
普通のマックの場合は内蔵されたハードディスクはIDが0番、しかも一番端でターミネーションも兼ねている(左下写真の赤い部分)。
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外付け用の機器の場合、外部のコネクタの部分でターミネーションさせるものがほとんどで、機器の基板上でターミネーションさせるのは各メーカーの人でなければわからない。外付け用の場合は繋いだ機器の数や順番によってターミネーションの場所が異なるからだ。
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以前の改造は余っていた外付け用機器を分解し、それぞれの中身だけをマックに内蔵させるというもの。ターミネーションできるのは唯一、内蔵用CD-Rだけだ。必然的に内部の一番端に繋いである。
IDも分解したMOには特殊な形状のジャンパ(ID設定装置)が使用されていたので、それ自体を外した設定つまり0番を与えてやるしかなかったため、1番がCD-R、2番がハードディスクにしていた。
そして内蔵してあったハードディスクはターミネーションの回路を外し0番のまま外付けで使用していた。
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ところが今回は0番としてしか使えないハードディスクを内部に戻すのでMOとIDが重複してしまう。
そこでMOのIDをなんとか変えてやらなければならない。MOの箱に固定してあったジャンパを思い切って外し、2番を与えてやる(左写真の0を2に変更)。これがなかなか外れずかなり苦労した。
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さて、いよいよ内部で使っていた4Gハードディスクを外付け用として復活させる。これは箱にメモしておいたので接続は簡単だ(オレンジ↑など)。
後はレコーダーに繋いでフォーマット。しかし、ピンの形状が違う。が、ここまできたら1銭もかけたくない。箱に固定してある25ピンアンフェノールのコネクタを外し、MOの箱についていた50ピン型のものを接続。無理矢理フラットケーブルを箱の隙間から出し完成。
データをバックアップした後、レコーダーに接続し初期化。 録音残り時間は実に700分を超えた。大成功。
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これも椎茸“C-Take”工房 改造&リサイクル部門に予算がないため。
普通は外付け用ハードディスクだけ買ってくれば簡単にできます(苦笑)
レコーディングより遥かに疲れる作業と思う方もいるかもしれませんが、この頃のマックの周辺機器、結構高価だったので無駄にはできないものなんですよ。
仮に売りに出したとしても二足三文、それにかなりの愛着のあるもの。
壊れるまで使ってやらねば。
最後まで根気よく読んでくれた人、ありがとう。そして、お疲れさまでした(笑)