アレンジとプレゼンカンプ

昔々。デザインの仕事をしていた(今日はアレンジの仕事中…)

プレゼンのためのカンプというのがあって、クライアントに完成品のイメージを伝えるためのもので、学校で習ったときは手書きだった。 現在はデザイン業界もパソコンが当たり前。カンプの段階から当然パソコンを使う。

音楽も現在は大抵パソコンを使う。ミュージシャンが録音やMIDIデータの打ち込みにパソコンを使うのが主流になっていて「遠方のミュージシャンの録音を自宅で行いネットを使ってデータを渡す」なんてことは普通に行われている。

例えば有名なデザイナーに仕事を依頼する時、その人の作風に惚れ発注されるワケだからある程度イメージと違っても、その人のクレジットが大事だったりすることもあるので結果オーライなことだってアリだ。

そこでアレンジの仕事をしていて感じたのは、プロデューサーがOKを出すまでに「カンプ出し」をすることの大切さだ。

今でも「誰々の○○みたいな…」という表現は打ち合わせの時にはアリだが、デモが出来上がってから「???」なんてのは、パソコンを使って録音している時代に どうかと思う。

「短い時間で曲のイメージを伝える」ことを考えるとプレゼンの段階で曲のフルサイズをラフに作るより、1番だけでもいいから、コード感、各楽器の音色などをOKが出た後でも使えるレベルで準備してサウンドイメージを伝えられるかだと思った。時間を掛ければ掛けただけ愛着や拘りが生まれ頑になってしまうのは逆によくないことだ。

上の大きい画像は曲の一部約1分半だけをミックスするための段階。
各トラックの音量などはフェーダーで調整し、空間系などのエフェクトのオンオフ用にオートメーションのデータを加えたもの。
小さい画像は使用中のサンプラーの一つでドラムのパーツをマルチ出力し、やはりフェーダーで調整。見えない部分ではベーシックなダイナミック系も同時に処理しておく。

これらのセットアップはアレンジが仮にNGだった場合でも無駄にならない。逆にフルサイズにデモをラフで作った場合は1からやり直しになる、ということだ。
「この曲は違う感じにしたいんだけど、こっちの曲でこの雰囲気を使いたい」なんてことにもならないとも限らないし。


プレゼンカンプはデジタルでやっていくならできて損はないと思った。
クレジットだけでも喜んでもらえる大物アレンジャーでなければ、なおのことだな。。。

因に今は「カンプ出し」をしたので返事待ちでコラムを書いてます。
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