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主成分: 平麻美子、 松岡ゆかり


#3 古谷 充 Takashi Furuya  (Saxophone Player、Vocal、アレンジャー、コンポーザー)
1936年2月13日生まれ
血液型 AB型

関西圏を中心に活動を展開。
世話好きの奥様と、同じくサキソフォンプレイヤーの息子光広さん、の3人暮らし。

そして私;松岡ゆかりの師匠です。


マツオカ:Your Idle ,Your Favorite Album は?
古 谷 : パーカー愛徒ですからその向きのミュージシャンはみんな好き。
でも、コルトレーンもいいし、マイケル・ブレッカーもええで。ボブ・バーグとかも。さりとて、デクスター・ゴードンはやっぱり聴かなくてはならない。ハンク・モブレーも・・・。みんなええでぇ。
歌はやっぱりフランク・シナトラでしょう!
だけど、僕は楽器の人間ですから研究素材としてはメル・トーメですね。
あとは、うーん、好きだけど・・・、トニー・ベネット染み込んできませんねえ。なんででしょうねえ?

メル・トーメの正しいピッチとか楽器的メカニズムを歌の中に流用している音楽的方向性というのが僕にはぴったりきますね。
愛聴盤はメル・トーメのMel Torme with ROSS BRASS。これがええねん。のっけからフルトゥッティで動いてるソリなんやけど、それのトップを一緒に歌ってる。で、メロディに入るといきなり転調していく。(すみません。専門用語の嵐です。わからない方はマツオカにお尋ねください)
シナトラはやっぱりネルソン・リドルのアレンジのものがいいね。(やっぱり、かなりマニアックです)

マツオカ:シナトラのどういった部分が好きですか?
古 谷 : 粋なところやね。・・・粋って結局、“語り”やと思う。
それと、あのスウィング感。人それぞれのスウィング感てあると思うけどあの語り口調のスウィング感が好き。 カッコいい。シナトラの生命線、やね。・・・粋にやる、ということを常に考えてる。やっぱり、ティーンエイジャーのアイドルから出発した人、やから。

マツオカ:98年、一番やりたいことは何ですか?
古 谷 : 去年1年で Neighborhood Big Band (東原力哉(Dr)を含む総勢17人のビッグバンド.アレンジがカッコよければ楽曲はジャズでなくてもどんどん取り組むという古谷充主宰のビッグバンド)も確立できたし、NeoSaxBand(これもまた古谷充主宰のフロントにSax4本が並ぶユニット)も練れてきたし今年はクラッシックをやりたいね。自分のトレーニングの為にも。今年はなぜかクラッシックのホールからの出演依頼も多いし・・・クラッシックの原曲の部分を演奏してそれから自分なりに膨らませて料理していきたいですね。

マツオカ:若いボーカリストに対して一言!
古 谷: 歌は難しいね。歌って何を練習するの?って聞かれたら、やっぱりコトバの判断や、理解をしてその中で自分がどう演じれるか、どう歌うかの練習ですね。最近の若いボーカリストは入り口が聴く事からが多いからサラ、エラ、カーメンとかの自分のものにしたフェイクが先に飛び込んでくる。あのようにやりたい、と思うでしょう。それは間違いではないねんけどそこで原曲はどうやった?ということで自分からそこを入り口としている人が減っていると思う。日本は楽譜の出版が遅れているので譜面は手に入りにくいと思うけど少なくなくともオリジナルメロディーを知ってて人のフェイクを聴いてなるほど、と思ったり、また人が歌っているのを見て、聞いて自分と切り離して客観的にみたり、そういうのはすごく大事やと思う。それと、最近はスタンダードな曲ってどんどん増えてきているし選択肢がたくさんあるのだから耳をいつも多角的な方向に向けておくこと。自分に似合う曲を探すこと、ですね。


>>>>>>>>>>> 古谷充 Discography
「Solitude」75年 ボーカルアルバム
「Body and Soul」83年 (テイチク・ユニオン)
「Here I am」with 辛島文雄(p)DUO
「Touch Of Your Lips」86年 ボーカルアルバム
「Takashi Furuya in Manhattan」96年(キング・バドルホイール)



今回は私の師匠にインタビューということでいつもよりやりにくいかったです。(先生、すみません) でも私の師匠であるという部分を取り除いたとしても、 『ええ、ミュージシャンやなあ』と思える方です。 "感動"が大阪にもあります。 機会があれば是非、沢山の方に聴いていただきたいミュージシャンです!

*先生、お疲れの所、どうもありがとうございました。
これからも、体をこわさずゴキゲンなプレイを聴かせて下さい。

by マツオカ

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