音楽の捧げ物 より No3 各種カノンから『逆行カノン』

王の主題を発展させた定旋律と、
それを終わりの部分から逆に読んだ旋律を、
対旋律として扱った二声のカノンです。
このような手法の音楽は実はかなり起源が古いのですが、
個人的に私自信もよく作曲の一つの方法として使っています。
蛇足になりますが、これはほとんど誰も言っていないことで、
偶然なのか意図的なのかもわかりませんが、
バッハの「未完のフーガ」のある部分にこの手法が形を変えて
出てきます。私自信このことに気付いた時、
何か世紀の大発見をしたような気分になったことを覚えています


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(フリードリッヒ大王の前で演奏するバッハ)