~イギリス組曲について~
「イギリス組曲」に関しての資料はほとんどありません。
その為、この組曲の成立年代など、どうしても
憶測の域でしかあり得ないのが現状のようです。
ただ、題名はバッハの死後になってつけられたというのが、最近の
有力な説になっています。
フランス組曲と決定的に違うところは、各組曲ともアルマンドの前に
プレリュードを置いている点です。
このプレリュードは舞曲とは違った自由なスタイルで書かれていて、
しかも規模が、かなり大きいのが特徴的です。
~イギリス組曲 第3番 ト短調について~
プレリュードは200小節以上の長大なものになっています。
また、サラバンド.2はサラバンド.1の装飾形ですが、
この曲はバッハの作品のなかでも、不協和音の扱いなどの面で
大変特異な曲になります。
演奏上、非常に難しさを感じます。
ガヴォットは第2ガヴォットの後ダカーポされ第1ガヴォットが、
くり返されます。
第 1曲 プレリュード
第 2曲 アルマンド
第 3曲 クーラント
第 4曲 サラバンド
第 5曲 装飾付きサラバンド
第 6曲 ガヴォット.1
第 7曲 ガヴォット.2及びガヴォット.1のダカーポ
第 8曲 ジーグ