~イギリス組曲について~
「イギリス組曲」に関しての資料はほとんどありません。
その為、この組曲の成立年代など、どうしても
憶測の域でしかあり得ないのが現状のようです。
ただ、題名はバッハの死後になってつけられたというのが、最近の
有力な説になっています。
フランス組曲と決定的に違うところは、各組曲ともアルマンドの前に
プレリュードを置いている点です。
このプレリュードは舞曲とは違った自由なスタイルで書かれていて、
しかも規模が、かなり大きいのが特徴的です。
~イギリス組曲 第5番 ホ短調について~
組曲全体はバッハ特有の半音階的手法に支えられています。
特にプレリュードとジーグの2曲はその傾向が、かなり大胆になっています。
サラバンドは他の組曲のそれとはかなり違って、
幾分叙情的な雰囲気に包まれています。
また、メヌエットに代わってパスピエが次ぎに続いていますが、
第1パスピエはロンド形式で書かれていて大変魅力的です。
第 1曲 プレリュード
第 2曲 アルマンド
第 3曲 クーラント
第 4曲 サラバンド
第 5曲 パスピエ.1
第 6曲 パスピエ.2及びパスピエ.1のダカーポ
第 7曲 ジーグ