技能教習第2段階 教習項目10

方向変換
方向変換の意味をよく知ってもらいたい。
名前の通り、車の向きを180度変えるから方向変換というのだが、何故、バックで行うのかも理解してもらいたい。

@バックする場所をよく見ておく。
この際、バックする時に発生する外輪差分を開けるようにする。しかし、左(右バックのときは右)に寄り過ぎると後輪が脱輪しやすくなるのでイメージとしては一番脱輪しにくいように真ん中辺りを通る。
Aバックしやすいところ(青丸印より最低でもホイールベース分)まで前に出る。この時、前に出る距離を多めに取るのはよいが、短いのは車が右(右バックの場合は左)に寄ってしまい、出難くなってしまうので駄目。
B後方や側方の安全を確かめ後退を始める。
C左後輪(右バックの場合は右後輪)がコーナー(青丸印)に出来るだけ近づくようにハンドルで調整する。決して速度が速くならないように注意。
D車が出口に対して真っ直ぐになるところでハンドルを真っ直ぐに戻す。
E脱輪や接触をしないように出る。
何故バックで?
スーパーなどの駐車場でこんなことを感じたことはないだろうか?男性はバックに対し、女性は前進で駐車しているケースが多いように思う。性別的な特性があるのかは不明だが、女性に前進とバックの特徴を認識していない方が多いからではないだろうか。
フォークリフトという機械をご存じだろうか?
自動車はハンドルを回すと前輪が向きを変えるが、フォークリフトは後輪が向きを変える。
これは、フォークリフトは速度を出す必要はないが、小回りを利かせる必要がある。それに対して自動車は、速度を出しやすくする反面、小回りが利くようにはなっていない。しかし、バックする際は、この逆の事がいえる。
よって、狭い駐車場や車庫に入れるときは、外輪差が生じても接触事故にならないように、向きを変えない後輪を狭い所へ誘導するように、バックの方が入れやすい事を覚えていてもらいたい。
こんなときは?
教習所で習う方向変換は、直角バックが主となると思うが、それは3.5mと道幅が狭い為であり、本来、バックは進入角度が浅い、言い換えればハンドルを切る量が少ない方が入れやすいに決まっている。増して、左図のように前方に壁があり思う所まで前進できないときは尚更である。こんなときこそ、入り口に対して進入角度が浅くなるようにした方法をとってもらいたい。
こんなときは?
このような場所に入れるときは、前進で駐車場に入るのではなく、バックで入れるのが良いだろう。
但し、道路上での後退は、後続車等との事故にならないように、十分注意をする必要がある。
幅寄せ
車を側方に移動することを幅寄せという。この幅寄せは前後の間隔が短い時ほど難しい。
そんな時ほど速度をゆっくりにし、ハンドルを大きくそして早く回す必要がある。
そして、この幅寄せのコツは、前進したとき、後退したとき、必ず車もハンドルも真っ直ぐ前方を向いていることが大切である。