「JuJu Is Here」 曲解説(JuJu)



Q, 有名なフレーズを色々とパクってるだけで
   自分らしさ(オリジナリティ)がない。

A, その通り。僕にはオリジナリティなどないし、
   それがどんなに良いものかは知らないし欲しくもない。
   僕のオリジナリティなんかクソくらえだ。


 これは自分で書いた教則本(偉大なギタリスト達のロックフレーズ集)を
 元にして作ったからかっこいいプレーズがいっぱい出てくるのは当然。
 でも,そのおかげで僕はこのCDを楽しめる。
 (僕は僕のオリジナリティとかいうわけのわからないものより
 ジミ・ヘンやジェフ・ベックが好きだ。)
 個人的な趣味の問題だね。
 僕は自己表現(自己顕示欲)で快楽を得るより、
 聞いて面白い方が楽しいという事だ。



1、Double Edge
  この曲の本当のタイトルは「ジェフ・ベック」。その通り、
  どこを切ってもジェフ・ベック。
  イントロはポール・ロジャース(マディ・ウォーターズのトリビュ−ト)の
  「ローリング・ストーン」でジェフ・ベックが弾いてるリフをアレンジした。
  メインのリフはBBAの頃、ソロはライブ・ワイアーの頃。
  (これにボリューム奏法入れれば完璧だな。)

   
2、J's Blues
  この曲の本当のタイトルは「D・G」。ダニー・ガットン。
  ダニー・ガットンのボトムで8分(16分)をキープしながら
  メロディーを弾く(ギターが2本に聞こえる。)
  テーマはこれで、ソロはレイボーン〜ジミ・ヘン〜オールマンの
  スライド(そのまんま)〜 ゴーイング・バック・トゥ・シカゴ、 
  倍になってからは、有名なロカビリーのフレーズ集大会。(楽しい)
  キメのオマケはリトル・フィート(ここが渋い)

3.Stuck My Heart
  モータウン系のバッキングパターンの組み合わせでテーマを作った。
  (名づけて、ジミ・ヘンバッキング練習曲)
  なので、本当はメロディーがあるけど無くてもカッコイイので抜いてる。
  ソロはレイナ―ド・スキナードのリフの上にクラプトンが乗ってる。
  スローな所はジミ・ヘンバッキングパート2。

4.Dawg
  「ドーグ」というのはデビット・グリスマンが作った
  ブルーグラスとジャズを合わせた(フュージョン)音楽で、
  高校の時これに感銘を受けて作った。
  (好きなアルバムベスト10には入る)
  ライブでやると恐ろしく盛り上がるアレンジでほとんど別の曲になる。
  そのうちライブでやるかも?

5.Blow
  これは何の曲に似ているわけでもないけどジェフ・ベックの感じがする。
  なので、2回目のソロはジェフ・ベックみたいにやってる。
  1回目はハーモニックマイナーでヘビ・メタ+ステーブ・バイ、
  エンディングはエリック・ジョンソン。
  なにがやりたいのが分からないと感じる人が多いと思う。
  当然だよ。だって僕にも分からない。
  (実は本当は僕は知ってる。ライブでシャッフルの曲を
  バリバリ弾く為に作った曲だよ)

6.Air Rock
  作品をまとめる時必ずカントリー系(ブルーグラス、フォーク)曲を入れる。
  (理由はよく分からないけどたぶんスティーブ・ハウとか
  スティーブ・モ―ズの影響)
  で、今回のはこれ。
  ロデオ・レースばっかりやってるけど、実はこの系統のは10曲以上ある。
  これはエリック・ジョンソンがやるカントリーロックに似ている。
  途中のペダル・スチールのマネがいいだろ。
  ソロは少しやっつけ仕事だな。

7.Last Battle
  この曲は「ビリー・コブハム」。
  ビリー・コブハムの曲このリフにそっくりなのがある。
  その曲ではトミー・ボーリンがカッコいいソロをやってた。(SEがいい)
  こーゆーフュージョンではなくジャズ・ロック(クロスオーバー)みたいな
  怖い感じが僕のキャラに合っているらしい。
  (確かに僕はフュージョンとかジャズのようなお洒落なイメージではない)
  実際この曲は笑顔でさわやかにはやりにくい。
  女にモテにくい曲想。
  女にモテにくい曲想⇒僕のキャラに合っているらしい。
  と、いうことは僕は女にモテない。それは非常に困った。

8.Ragtime
  スコット・ジョブリン(ピアノ)のラグタイムを基に
  マール・トラビスがギャロッピング奏法を作って、
  チェット・アトキンスが広めて、スティーブ・ハウがロックで使って、
  それを僕が中学生の時に聞いた。
  それで、僕はピアノでこの曲を作って、
  それをギターとディキシーランド編成のバンド用にアレンジして、
  コンピューターに打ちこんで、ギターを録音した。
  それのミックスダウンをバンドを消してギターのみにするとこうなる訳だ。
  めんどくさい!
         
  注、普通はギターで作って弾くだけ。という簡単なやり方で作ります。



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「Where To?」 曲解説(JuJu)



・コンピューター(打ち込み)の音
・コンピューター(打ち込み)がヘタ
・インプロヴィゼーションのインスピレーションの欠落
・ノリが固い
・リズムのヨレ
みたいな細かいところで気になる所はあるけど
音楽性やアルバム全体の収録曲の数とバランスは90%満足

僕の音楽は交錯して方向性が見えにくいので特定のジャンルに
限定しにくいらしく人からよく「なにをやりたいのかわからない。」
と、言われる。
「なにがやりたい」かって?
それを僕も知りたい。

Where to?    




 1、Keep the faith
   リトル・フィート、レイナ―ド・スキナード、ザ・バンド、
   オールマン・ブラザース、ドゥ―ビー・ブラザース、イーグルス、ets・・の
   アメリカンロック、サザンロックが好きだ。
   (僕をイングヴェイ系の早弾きする人系だと思ってる人が多いいようだけど・・)

 2、ロデオ・レース
   フォーギー・マウンテン・ブレイクダウンのバンジョーとロッキー・トップの
   ペダル・スチールをギターで模倣した曲なので良い曲。
   (上手くアレンジ出来たと思ってる)
   このテイクは4ビートのモード・ジャズのオマケが入っているけど
   (なんでだろう?たぶん、録音の時シャレで入れたんだと思う。)
   思ったほど面白くないのでライブではこのパートはやってない。

 3、SRV
   知らない人の為に、SRVはステ―ビィー・レイ・ボーンの事ね
   こーゆーのをパクリと一言でかたづけようとする人がいるけど、
   これはパクリじゃなくパロディだよ。カッコつけた言い方ならトリビュート。
   そう思って聞くと笑える。

 4、シャクティ
   マクラフリンがマハヴィシュヌの後にやったグループで、こんな感じ
   (これの100倍凄まじい)。マクラフリンのアルバムは全部もってる。
   (持ってるCDの中でもマクラフリン関係が1番多い)。
   これもパクリじゃない。凄過ぎてパクれない。
   それが幸いしてオリジナリティが出てる。
   でも、オリジナリティなんてそんなもんなのかもね。

 5、クロス・ザ・リバー
   これもB・Bキングの感じのブラスセクションの入ったソフトケイテッドした
   ブルースのつもりで作ったけど、打ち込みと女性ボーカルのおかげで
   B・Bキングをパクってるようには聞こえない。
   このテーマはけっこう気にいっているので、ファンクにしたり、
   カントリー・ブルースにしたりしてよく使いまわしている。 


 6、Shake it
   この曲はギターでスラップをやってるのでライブで見ると楽しい。
   しかし、アップダウンのサムピング、スラップ+タッピング、
   タッピングハーモニクス、ets・・のいろいろな技を盛りこんでるのに
   聞くと地味だな。(ぺキぺキ、ピーン、みたいにしか聞こえない)
   ただ、ファンクは好きなのでカッティングしてるだけでも楽しい。
   エンディングのギターはつまんないね。
   (ドリアンでフュージョンぽく弾けば良かった。)

 7、CRY
   こーゆー泣きのギターはサンタナ、ジェフ・ベック、ゲイリー・ムーア、
   ニール・ショーンとかが上手い。
   僕のフレーズはコード進行に依存するのが普通の人より大きいので
   綺麗なコード進行の曲だと上手く出来ます。
   なので僕のソロがカッコよく聞こえるのは僕が上手いからではなく、
   後ろがカッコいいからです。(僕はただコードの音を追っかけてるだけ) 

 8、ゲット・ダウン
   70年代のアクション映画の曲のように聞こえる(しかもヨ―ロッパの方の)。
   流行のR&Bを作ろうとしたのだけど、よほど不器用なのか
   全然R&Bじゃない。
   ソロはエリック・ゲイルとかコーネル・デュプリーの感じ。
   ベタベタに粘るグルーブ感(ちょっとやりすぎていやらしいか?)
   イングヴェイの影もないね。

 9、ウォーキング・アラウンド
   オーソドックスな4ビートのジャズ・ブルース。
   さて、これをどうしようか?
   こーゆーのは誰がやってもほとんど同じようになるからね。
   というわけで、ローズとガットギター
   (ガットギターをピックで弾くのはマクラフリンしか聞いたことないので
   そのイメージの感じのフレーズが出てくる)
   パーカッションを入れて少しPOPでお洒落になったので
   だいぶジャズらしくなくなった。
   狙った通りユニークにはなった。けど、それだけ。
   (たいして面白くない。普通にやる方がいいね)

10、XYZ 
   カッコいいリフはジミ・ヘンの感じだからだよ。
   ♯9thのコード(通称ジミ・ヘンコード)このコードは鳴らすだけでもカッコイイ!
   このコードの効果的な使い方を僕は知ってるだけだよ。
   ♯9thのコードの効果的な使い方をこっそり教えます。
   (学校とかでは絶対教えてもらえない。)
   それは、ジミ・ヘンに成りきって鳴らす。(嘘のようだが本当)


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コード、フレーズ、リズムets・・などの音楽を創るための個々の要素は、
ある程度歴史的な固定概念を含んでいる。
例えばマイナーコード=暗い。
これは当たり前な事ではなく、
実はそう決めてそう感じる事にしたという事で、マイナーコードの構成音が
絶対的に暗い響きを作リ出してるわけではない。
暗く感じるだけです。
そしてそれは素養で認識可能になる。

その暗黙の了解を把握しコントロールし利用することで音楽は精神を
反映させる事ができる。
POPSの曲が面白くない事が多いのは、質が低いからでも
下手だからでもなく、反映させる内容が欠落してるからだよ。
悲しい気持ちで弾くマイナー・コードと女にモテようとして弾くマイナー・コード、
同じコードを弾いても響きが違うんだよ。
(どちらが正しいという事ではないよ)       
              
つまり内面の問題、XYZがカッコいいのは僕が上手いから
ではなく(事実下手)僕の内面(人間性)が・・(テレくさくて自分で言えるか。)