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4. お待ちどうさま納豆コース料理

2005年09月09日(金)

5. ローカルなデパートと黄門様

水戸駅に到着し、すぐにトイレへ。出てくると待っている人が増えていた。漸く飯にありつける。店のマップからすると駅の南側ぽかったよな。長いテラスを進み、下に降り、川又書店地下一階だというのでそれらしき建物を探しながら南へ南へ。10分は歩いただろうか、なかなか書店は見当たらない。そのうち大きな建物が見えてきた。水城高校と書かれ、校舎の垂れ幕からするとテスト真っ最中らしい。学校前の住宅地図には川又書店は書かれていない。遠すぎる気がするがもっと先なのだろうか。不安になりながら更に進んだらあったコンビニで聞いてみると、なんと駅の北側だという。いきなり大間違いでした。

ずいぶん時間をロスしてしまったなあと道を戻っていき駅に近づくと、広い道を挟んだ向こう側に書店っぽい建物があり、アルファベット表記でKAWAMATAと書かれている。駅の南側だがもしやと思って寄ってみた。しかしそこは書店ではなく楽器店で地下も無かった。同じ名前なので尋ねる人も多かろうと店員に川又書店を聞いてみると、やはり駅の北側だと言う。あと15分くらいで正午になる。ウィークデーなので昼休みになると座れなくなるといけない。足を速めて駅の北側に抜け、記憶にある地図のそれらしき場所を目指す。

テラスを降りた交差点のすぐ向こうに、店の名前が書かれたガラスがあった。しかしそれは2階。移転したのかもしれないので確かめてみると、店の中は真っ暗で扉には鍵が掛かっている。まさか閉店してしまったのか。でも良く見ると店の名前の上に居酒屋と書かれている。夜にしか営業していないのだろう。居酒屋でない方の店がちゃんと書店の地下にあるかもしれない。複雑な気持ちでもう少し進むと、あ、川又書店ってのがあった。そして横には何店かの看板が置かれ、地下へ降りる階段が。

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あったよ「てんまさ」やっと見つけたよ、営業もしている。

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引き戸を開け暖簾をくぐると、店員のおばさんが迎えてくれた。案外空いていて、どこに座ってもいいのか聞くと、L字型に折れた通路の角と一番奥の席が選べたので後者にした。やれやれやっと座れる。すぐに先程のおばさんが来て、ランチにしますかと訊く。納豆コース…と言うと、納豆料理のメニューを出したので、心に決めていた納豆コース料理を指し示した。料理を待っている間に、演歌が流れて風情のある店内を席から撮影。

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テーブルに置かれたポットから入れたお茶を飲んでいると、でかいお盆を持ったおばさんが戻ってきた。大きい器に入った納豆山かけには味がついていないからテーブルにある醤油を掛けるということだ。

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ライスは茨城の米かな。小さい器の梅肉和え納豆はかなり梅味が効いて濃く、再びライスで口を中和する。

冷めないうちに紫蘇の葉に包まれた納豆天ぷらに箸を入れる。まずはつゆをつけずに一口。納豆がほくほくしている。あとは箸で切り分けてはつゆにつけて食べる。つゆの味が濃い目なので少し浸すくらいが丁度良さそうだ。

次は納豆オムレツ。表面にも豆が見えているが中にぎっしり納豆が詰まっている。真ん中のケチャップのところに来るとこれがまた良く合う。以前は納豆にケチャップを掛けてよく食べていたのだが、やっぱり相性は良い。キャベツと赤パプリカの千切りサラダにはマヨネーズが添えられているが、梅納豆の濃い味と一緒に食べればライスが減り過ぎない。

間に白菜の浅漬けにも箸をつける。豆腐の浮かぶ白味噌の納豆汁は雨で冷えた体が温まる。

温物を終えて、プチ楽しみだった納豆山掛けに入る。そのまま口にすると、なるほどイカやマグロがあるのでやっぱり醤油を掛けた方が美味しそうだ。正式のキッコーマンの醤油差しを傾ける。うちではバレンタインデー商品で入手したなんちゃってキッコーマン容器に醤油を入れているので、本物にはちょっと意識してしまう。ひき割り納豆が海鮮に絡んでイカのちゅるちゅるしてコシのある口当たりがなんとも言えない。醤油を足してご飯と一緒に口に入れる。メニューにねばり丼なるものがあるが、近い雰囲気が味わえていそうだ。

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5.ローカルなデパートと黄門様