Fender Cyclone <フェンダー サイクロン>
PU:CycloneI Atomic HB, TexMex Single-Coil
90年代終わりから2000年代にかけてDeluxeシリーズとして発売されていた、Studentモデルの流れを組むギター。
基本的にはメキシコ生産でUSAもカスタムショップなど限定で生産された。
当時はJag-Stangはほとんど販売されておらず、オルタナ界隈の音を目指す人に向けて出されたようなギターだろうか。ポップなカラーリングもあいまって若年層に人気があったとかなかったとか。
一見しての見た目はJag-Stangと同じだが、MustangやJag-Stangのようにピックアップごとのスイッチは用意されておらず、右下にDuoSonicやJagmasterの様に切り替えスイッチがある。トレモロもストラトタイプのものが載っている。
Jag-Stangの簡易型、もしくはDuoSonicのリアがハム、だけどショートスケールではないそんな感じのギター。
各種Studentモデルのパーツを組み合わせて作ったようなイメージだろうか。
Fender Cyclone Ⅱ <フェンダー サイクロン2>
PU:CycloneII Vintage Jaguar Single Coilx3
どこからどう突っ込んでいいものかわからないが、サイクロンには2が存在する。
考えてみればDuosonicにだってLEADにだって2があるんだからそこは別に目新しいってわけじゃない。
ラインはムスタング。トレモロはストラト、ピックアップはジャガー。ジャガーだけど三連装。
ボディはストラト、ジャガー、ジャズマスターだろうか。
スイッチはジャズマスター。で、ラージヘッドでミディアムスケール。
何なんだ君は。
各種ギターをこれでもかと足した感じ。
下のスイッチはPUのオンオフを担っておりなんだったらJaguar PUを3つ同時に鳴らすこともできる。
いいとこどり、と言うのか、全く特徴がないというのか。
こういうギターが好きな人なら集大成と言う意味でいいのだろうか。
この記事の作成を手伝ってくれている二等兵はジャガー、ムスタングの次にFender CycloneIを購入した。
彼が言うには弾きやすく使い勝手がいいらしい。
弾き安さ的にはストラトに近いそうだ。
特に彼はムスタングを長く使っていたので、この二つのギターと違いチューニングがずれにくいこと、
またムスタングのトレモロと違いストラトタイプなのでチューニングに併せて、サステインが長い所がお気に入りだという。
もう車に轢かれないようにな・・・・。
ちなみにこれを書いた当初(2000年代初頭)はToronadoと共に華々しく店先に大量に並んでいたのだが、
2000年代中程くらいに案の定生産中止。
ただToronadoと違うのはSquierからまだ発売されていることだ。
2022年時点ではSquierからCyclone、ToronadoともにPARANORMALシリーズとして生産されている。
ただこのCyconeの仕様はCyclone Ⅱの仕様なので注意が必要だ。
Fender 公式
現在購入可能なモデル
Fender Cyclone
主な使用ミュージシャン
ジョン・ポール・ピッツ(Surfer Blood)
山中さわお(the pillows)