筑波大学における教職員組合の組織化について

2001年3月1日

筑波大学教職員ユニオン(仮称)準備会設立世話人会 殿

筑波大学教職員組合委員長

 冷たい風の中にも,日に日に春の日差しが増して参ります。世話人会の皆様におかれましては,日夜御奮闘のことと思われます。
 去る2月3日付けのお手紙を頂戴し,お返事が遅くなりましたこと,お詫び申し上げます。筑波大学における教職員組合の組織化について,あらためて私たちの立場と考え方を申し述べたいと思います。
すでにご承知のように,私たちは昨年来,つくば地区の方たちに声を掛け,学習会を開いて参りました。その過程で,貴世話人会の母体となる方たちとも知己となりました。
 もとより,私たちの願いはつくば地区に活動基盤をもつ,組合組織ができることでした。すぐにでも私たちの組合に加入したいという方がいるにもかかわらず,慎重に学習会とその呼びかけを繰り返していたのは,そのためです。
 昨年11月につくば地区のほぼ全教職員に郵送した「筑波地区に教職員組合組織を−大学教職員組合を本来の姿に−」にも,以下のように述べております。

 「私たちは、何らかの形で筑波地区に部会をつくっていただくことで組合組織を全学に拡げていくことができないか、と考えています。
 しかし、筑波と東京で日常的な交流は容易ではありません。既存の組合の部会とするにしても、実質的には、筑波地区で新しい基盤の上に組合組織を作ることになります。私たちとは独立した組合を結成されることもあり得るでしょう。その場合でも私たちは、協力関係を築いていきたいと考えています。」

 2月3日付けのお手紙には,「12月の組合からの手紙に部会の組織化を始めるという考えがのべられ遺憾である」とあります。おそらく誤解されたのは,つくば地区の方から,「継続的に筑波大学の問題を検討するために,筑波大学教職員組合つくば連絡会を作りたい」という提案があった,という報告についてかと思われます。
 「連絡会」は,あくまでつくば地区の方の自主的な活動であり,「諸事情から,連絡先は引き続き既存の組合としたい」という希望を入れたのものです。「連絡会」は,組合作りを視野に入れつつも,独自の組合作りの動き,すなわち,貴世話人会のような動きとの連携も目標の一つとしているとのことでした。
 貴世話人会の「特定の上部団体や既成の組合を前提とせず新たに」という方針とその見識について,私たちは一定の敬意を表しつつ,「連絡会」の活動は必ずしも貴世話人会の活動と矛盾するものではないと考えております。筑波大学を改善し,教職員の権利保障を願うものとして,いずれは大きくひとつとなることを信じております。
 今般設立されると伝えられる「筑波大学教職員ユニオン(仮称)準備会」が,筑波大学の構成員を基本とした,民主的かつ健全な組合作りを目指す団体となることを切に願い,同じ筑波大学教職員として,広く連帯を望んでおります。

(以上)


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