筑波大学教職員組合 明るく働きやすい職場を作ろう!
本部ニュース 号 外 2001.8. 15発行 本部書記局
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筑波大学開学以来の本部交渉
筑波大学教職員組合(筑波大教職組,久保野雅史委員長)と大学当局は,去る7月27日,本部棟にて,1時間半にわたって,交渉を行いました。筑波大教職組は,かねてから,法人化問題,定員削減問題などについて,大学当局に交渉を申し入れており,筑波大学本部が,組合との直接交渉に応じたのは,1973年の開学以来初めてのこと。
筑波大教職組の要求は,@法人化に向けた全学的検討A定員削減計画の見直しB職場の実態に合わせた再任用制度の確立C教職員組合と定期的な話し合いを持つこと,の4つ。これらを去る4月5日,北原保雄学長に宛てた要求書として,間々田和彦前委員長名で提出していました。関連して,教職員の身分問題などについて,突っ込んだ話し合いがもたれました。
交渉に出席したのは,当局側が小口事務局長,金田総務部長,南須原人事課長など6名,組合側が久保野委員長以下,東京地区,つくば地区から1名ずつの3名でした。
法人化の検討はこれから
要求に応じて情報はHPに
法人化の動きに,本学としての対応は,全く見えない状態にあります。組合の指摘に対し,当局は,1999年夏に法人化の動きが出たときに,学内に設置形態検討委員会を設け,その後,開店休業状態であり,文部科学省から方向が出されたところで,これから検討するとのこと。文部科学省では,「国立大学法人化のための調査検討会議」が,この秋,中間まとめ,来年3月に最終報告を出すといいます。
北原学長が,同会議組織業務委員会に属していながら,他学に比べて情報が遅いという指摘には,当局も認め,HPで資料を公開するとの回答でした。
仮に法人化した場合も,一大学一法人で,附属校,附属病院,附置研究所も一本。独立採算できる部門について,大学の子会社法人という考えも出ているが,それを指して「民営化」との報道は誤りとのこと。
身分保障を確約
法人化に伴って,教職員の身分について,保障することの確認も取られました。関連して,医療短期大学部の4年制移行に伴って,不採用を起こさないことも確約されました(詳細は2面)。
本部との交渉権を確立
長年,東京地区で行ってきた労使交渉も問題によっては本部で行うこと,特に,つくば地区教職員の加入,部会の立ち上げを機に,つくば地区の要求には大学本部が応えることも確認されました。これによって,筑波大教職組と大学本部との交渉権は確立されました。
筑波大学教職員組合
筑波大教職組は,東京教育大学教職組を引き継ぎ,1978年の同大学閉学,筑波大学完全移管にともなって,発足。活動拠点が東京地区中心であったため,文京区大塚の学校教育部で当局交渉を行っていた。
職場ごとの部会で構成されており,今年結成されたつくば部会は8番目の部会。今年度の委員長は久保野雅史(附属駒場中高部会),書記長は館潤一(附属中部会)。
全国国公立大学高専教職員組合(全大教,2万人)に,他110単組とともに加盟。
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筑波では組合は御法度?
当局:組合あるのが当たり前
北原学長と会見
交渉に先立ち,北原保雄学長と会見し,健全組合としての役割を伝えました。学長からは「法人化を迎え,大学は大変な時期。若い人には頑張ってもらいたい」と激励されました。
医短で退職強要?
医療技術短期大学部(3年制)は,来年秋の4年制移行(2003年度の学生募集)を目指して概算要求しています。それに伴って,現職の複数の教官に対して,「あなたのポストはなくなるので,辞めてほしい」という発言がありました。組合等の働きかけののち,この発言は撤回され,「期限付きポストなら」となり,最終的に組合が確認したように,現行の「期限なしの身分(任期付きでないポスト)」であることが確認されました。
あなたも組合に
筑波大学では,「組合活動をすると,昇進査定に響くよ」採用時などに,違法な発言をする管理職がいます。
組合活動は法で認められた正当な権利です。筑波移転時の激しい闘争がいまだに尾を引いているのでしょうか。しかし,もはや大学中枢でさえ,「組合はあって当たり前,建設的に発言して欲しい」と言います。
ところが現に,職場の隅では時代錯誤の人権無視の感覚がまかり通っているのではないでしょうか? 医短の退職強要事件も根は同一です。
職種や立場,考え方の違いを越えて,広く協力するのが組合です。筑波大学教職員組合は,筑波大学のすべての職種,すべての職場に勤務する方を対象としています。
4月に法人化した国立研究機関では,組合の力によって,勤務条件が大きく変わっていると言われます。一人一人の力が組合の支えです。ご関心のある方は,是非ご連絡下さい。
連絡先:筑波大学教職員組合つくば部会
E-mail:wout@fweb.midi.co.jp
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筑波大学教育研究自主企画
第1回法人化問題シンポジウム
主催:法人化問題シンポジウム実行委員会(世話人 地球科学系教授 松本栄次)
日時 2001年9月29日(土)午後1時〜
場所 筑波大学 第2学群 2H201教室(筑波大学中央・本部バス停より徒歩1分)
第1部 講演会 午後1時〜2時 講演 岩田進午 氏 (財団法人日本農業研究所研究員)
『コアとしての大学教育研究活動に求められるもの・・・法人化を前にして』
第2部 シンポジウム 午後2時20分〜4時
報告『国研の独法化6ヶ月の現状』 独立行政法人産業技術総合研究所労組委員長
パネルディスカッション『大学の教育研究と法人化問題』
第3部 交流会 午後4時半〜6時 第2学群 小食堂、会費2,500円 メールで登録をお願いします
協賛:筑波大学教職員組合 後援:日本科学者会議筑波大学分会
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