年金支給開始年齢が3年に1歳ずつ遅れて65歳になるので、60歳定年の職員(本学では技官・事務官の事務局職員、附属学校教員、附属病院職員の約2200人)にとって、「再任用」問題は本年度以降も引き続き重要です。
2002年4月から導入された「再任用」制度について、昨年度は、10月16日に文部科学省から運用方針が示され、10月末日までに意志表示をせよ、という指示がありました。そのこと自体、人事院の示す日程からも大幅に遅れ、異常なことでした。また、フルタイムとパートタイムの選択を認めないなど、導入年度の該当者には著しく不利な条件に至った経緯がありました。任命権者は必ずしもその義務を負わないと言いつつも、『「再任用」を希望するものについては、その意欲および能力に応じ、できるだけ採用するように努めることが求められる』と言うのが、制度の趣旨です。過日の交渉で明らかにされた事前調査でも、現時点の本学では希望者が多くありません。希望者全てを「再任用」することは可能です。また、定員削減を理由に特定職場で「再任用」を認めないことも、不公正で、「再任用」を認めるべきです。
一方、東京大学では、職員組合が年金支給との関係で職員の65歳定年を要望し、当局も、法人化に伴う人事関連事項としてこれを文部科学省に伝えています。
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