つくば連絡会ニュース (No.3)

筑波大学教職員組合

2002年8月1日(木) No.3
発行・編集責任者  西村繁夫
連絡先:内線5012 (齋藤静夫)
E−mail: wout@fweb.midi.co.jp


7月9日、筑波大学教職員組合は鈴木委員長名で、
『「再任用」制度についてなど5項目要求申入書』
を提出し、北原学長に回答を求めていま
す。


 7月9日、筑波大学教職員組合は鈴木委員長名で、『「再任用」制度についてなど5項目要求申入書』を提出し、北原学長に回答を求めています。
 昨年度、私たちは『「再任用」制度についての要望など6項目申入書』を提出し、学長に回答をお願い致しました。
本年度改めて、下記のように、その2項目を再提出するとともに、文部科学省「国立大学等の独立行政法人化に関する調査検討会議」最終答申に関連する2項目、および附属学校からの1項目を加えて提出いたします。
法人化の対応と準備で益々ご多忙とは思いますが、早期に御回答をいただき、8月中に学長、事務局との面談が実現しますことをお願いいたします。
1.「再任用」希望者をすべて「再任用」してください。また、本学職員の65歳定年問題について、現在の検討事項を明らかにしてください。
2.研究協力部の職員に附属病院の医療行為に類する業務をさせないでください。また、病院業務に必要な人員定数の確保に努力してください。
3.法人化移行における身分保障の見通しを明らかにしてください。
4.就業規則作成等についての組合と予備的な協議を始めてください。
5.附属学校の情報管理専従者の配置の見通しを示してください。

<3の説明>
 さる3月26日、文部科学省の「国立大学等の独立行政法人化に関する調査検討会議」が最終答申−「新しい『国立大学法人』像について」を公表し、国立大学の法人化が再来年度にも行われるように観測されています。特に、「最終答申」では、教職員の非公務員化がうたわれ、職場に大きな不安と動揺を与えています。教職員の身分の承継について、特に事務局技術系職員(研究協力部の技官など)および定員外職員の身分についての見通しを明らかにしてください。
<4の説明>
 仮に国立大学が法人化されると、教職員の服務規程等は法人ごとの就業規則にゆだねられることになります。他大学においては、組合との協議日程が立てられていると伝わっています。就業規則の策定について、組合とどのような協議を行うべきか、予備的な協議に応じてください。長年の間、組合が無かった大学教員(約1700人)、大学事務局職員(約1200人)、附属病院職員(約500人)では、職員代表とどのような協議を行うべきか、現在の考え方を明らかにしてください。

 なお、上記の要求申入書を提出後、@医療技術短期大学部の4年制化に伴う教員の身分保障の問題、Aへき地手当ての問題について、要望が寄せられました。その一つを紹介いたします。



 静岡市井川地区は、静岡市には属するが、大井川上流部で南アルプスの麓にある山間地である。静岡市街地までは約60km離れており、自動車で約1時間半要する。一般的な街にあるスーパー、ホームセンター、コンビニ、総合病院、高校等はないいわゆる“へき地”である。鉄道はあるが、市街地まで所用で行くのに片道4時間弱かかるのに加え、ダイヤの関係で一泊2日の日程を要する。それゆえ、地元の人もこの鉄道を生活のために利用していない。それにもかかわらず、鉄道があるというだけで官署指定されておらず、特地(へき地)手当ては支給されていない(準特地手当ては6年で打切り)。つくば地区の教官は、研究者手当て7%と調整手当て3%で計10%支給される。井川地区の教官は準特地手当て(5年間は4%、6年目は2%)打切りの後、調整手当て3%しか支給されず、大きな較差が生じている。


筑波大学教職員組合は、下記のシンポジウムを協賛しています。

第3回                               筑波大学教職員自主企画

法人化問題シンポジウム

9月28日(土)正午〜 筑波大学
プレシンポジウム  9月25日(水)午後6時半〜 筑波大学附属高校


 主催:法人化問題シンポジウム実行委員会
   (世話人   地球科学系教授 松本栄次)
   (第2回世話人 農林学系   西村繁夫)
   (第3回世話人 数学系教授  伊藤光弘)
 協賛:筑波大学教職員組合
 後援:日本科学者会議筑波大学分会

日時 2002年9月28日(土)正午〜
場所 : 筑波大学 第二学群2H201教室

プレシンポジウム
日時 2002年9月25日(水)午後6時半〜
場所:筑波大学附属高校
 文京区大塚 地下鉄丸の内線茗荷谷駅下車徒歩7分
 『非公務員化と教職員の権利』
講演 : 東京大学職員組合執行委員長
東京大学社会科学研究所教授(労働法)  田端博邦
第3回法人化問題シンポジウム 9月28日

第1部 分野別討論
● 正午〜12時50分
 『大学技官の役割とこれからの組織』
 話題提供 : 第三研協(質工)技術専門官  齋藤靜夫
 『筑波大学の全教員ポスト任期制
 −評議会中間報告と導入の事例−』
 話題提供 : 農林工学系講師         大井 洋

実行委員会E-mail : HojinSympo@aol.com

第2部 シンポジウム
●午後1時〜1時50分
 『大学の知的財産権』
 講演 日本科学者会議特許庁分会  野村康秀
●午後1時50分〜2時40分
 『新しい国立大学法人の就業規則・
 労使協定・労働協約』
  講演  弁護士  谷萩陽一
 コーヒーブレイク 学生音楽サークル演奏
 第40次南極観測隊による撮影写真
 下田臨海実験センター技術専門職員  土屋泰孝
●午後3時10分〜4時
 『法人化になってもならなくても
         大学とはどうあるべきか』
 講演  元大学教授  岩田進午
●午後4時〜5時
 パネルディスカッション『学力と大学教育』
  パネリスト 【五十音順】
   農林工学系助手(TARAセンター) 池田 努
   農林学系助教授         大澤 良
   医学研協技術専門職員    大野良樹
   附属高校教諭(物理)      鈴木 亨

第3部 自由討論・交流会
 第二学群小食堂
●午後5時〜6時  会費1,000円(学生500円)

学生・教職員、学外の方、誰でも参加できます


“風通しの良い職場をつくろう、大切なことは民主自主公開”


ご意見、資料請求、情報ご提供などの連絡先 E-mail : wout@fweb.midi.co.jp

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