雪篠>これは、他所で話題になってるのを見て……という感じなんですが。アンハッピーエンドってどう思われます?アンハッピーは安易か、みたいな話題だったのですが。

麒麟>アンハッピーエンドですか。まあ、「ハッピー」という単語がどの程度なのかにもよりますけど…基本的にはいいんじゃないです?

麒麟>安易…じゃないと思います。

雪篠>さきの、動物子供のと一緒な非難なんでしょうねえ……と、その話題を見た時には思いましたが。

雪篠>私は、むしろ難しいと思うのですね。勿論、それは「納得出来るエンディング」としての、ですが。

麒麟>うーん、一作くらいならそんなに難しいことではないですけどね。最後にいきなり落とす系のやつ。私の好きなドラマ「振り返れば〜」のですが(笑)

雪篠>なるほど(笑)

雪篠>安易な場合がないとはいいませんが、それはハッピーエンドでも同じですし。

麒麟>確か、ハッピーエンドのみを集めた同盟があったように記憶していますが。

雪篠>それは知らないです。それはそれですごいな(苦笑)<同盟

麒麟>すごいですよね。確かに読後感の悪いのを読みたくないってのはわかりますが、最後がわかってしまうと楽しみも半減だと私は思いますね。

雪篠>どっちだっていうのが、最初に限定されてる訳ですものね。

麒麟>そうですよね。<最初に限定

麒麟>アンハッピーエンドで凄い話ってハッピーエンドのそれに比べて少ないですよね。技量が必要でしょう。

雪篠>そう思いますね。ああ、だから、安易っていわれちゃうのかな(苦笑)

麒麟>うーん。でもね、ハッピーエンドしか書けないと思われるのは、ものかき的に痛いとも思うんですよ。

雪篠>それは……なんだろう、どっちもどっちじゃない?偏っちゃうと。

麒麟>まあ、それはそうですね(笑)

雪篠>安易だっていう人は、多分アンハッピーエンドにすることで同情とか感動とかひきやすいとか、重いテーマがあるみたいに見せれるから……ってことなんでしょうねえ。

雪篠>視聴率落ちたら誰か死なせとこうみたいな、某局連ドラのように。

麒麟>ああ、なるほど。

雪篠>それは、まあ……嘘ではないとは思うのね。実際一時暗い系の流行ったリとか。

麒麟>まあ、(私も含め)登場人物を殺してしまう人って結構いますよね。同情をひくためだったり、ストーリーを進行させるためだったり。

雪篠>うちも……よく死んでるので何も言えませんが(汗)

麒麟>そうですね。まあ事実、アンハッピーエンドだと痛かったり切なかったりで心を惹きますよね。

雪篠>ただ……まあ、それって単に読後感の悪い話ってなっちゃったら意味ない訳じゃないですか。

麒麟>そうそう。読後感は大事ですね。

雪篠>そう考えると、ハッピーエンドのが誰からも文句は言われないと思うんですよね。

麒麟>うん。

雪篠>それだったら、というか、そういう理由で安易だっていうなら、ハッピーエンドだって同じだろ?みたいな(苦笑)

麒麟>うーん(苦笑)

麒麟>ちょっと話題が外れるんですが、書き手がラストをいつ決めるかって結構関係あるんじゃないかと思います。

雪篠>というと?

麒麟>もっと単純に言えば、ストーリー先行でこういう話が書きたいってテーマがあって、それから舞台や人物つくっていってっていう人なら「終わり方」はもう一番重要なわけですよね。

麒麟>「終わり方」って手段じゃないですか。それなら結構どんな手段を使ってもそのメッセージが一番伝わる方法を使っていいと思いますね。

雪篠>なるほどね。

麒麟>でもキャラ先行なら、私的に幸せになってもらいたいと思うし

麒麟>無意味にアンハッピーエンドなら、文句の一つも言っちゃうかもしれない(苦笑)

雪篠>うーん……実はですね。自分で振っといてなんなんですが、私的には微妙にピンとこないというかね。安易じゃないよって主張してる側のも、逆に何でそんな簡単に殺したりとかできちゃうの、みたいな主張してる側のも。

雪篠>どっちも言いたいことはわからなくはないけど、どっちもピンと来ないというか。

麒麟>へえ、どうして?

雪篠>死を扱うことについて特化すれば、単にどこを切り取って来るかってことだと思うんですね。

麒麟>というと?

雪篠>「人はそんな簡単に死なないよー」みたいなことも言ってたんだけど、不謹慎な言い方だけど基本的に人は死ぬし。単に、死ぬ話っていうのは死ぬ前から死ぬまでを収めただけであって、ハッピーエンドのたとえばラブラブな話は、その人の中のそういう時期を切り取ってきただけだし、みたいな。

麒麟>あーなるほど。でもまあ、その切り取り方を責めているわけですよね。

雪篠>まあね。ただ、ものすごいキャラ中心な話し方になっちゃいますけど、じゃあその人の一生全部書いたら死んで終わるんじゃないの?みたいな。

雪篠>というかね、どこ取ったら重いとかどこ取ったら軽いとか、そーゆーもんでもないだろ、と。

麒麟>うわあ(苦笑)。実はそういうショートショートを読んだことがあるんですが、ちょっと読んでて嫌になりました(爆)。<一生全部書いた

雪篠>ちなみに読む気しませんけどね<一生全部

麒麟>(苦笑)<読む気しない

雪篠>まあ、死に方いかんについては……様々なので、何とも言えません(苦笑)

麒麟>まあ、それはね。確かに簡単に殺しすぎだと思うものもあるけど、現実にないとは言い切れない。

雪篠>ただ、ここで殺すにしたってこんな死に方させる必要ないじゃん、みたいなのは、やっぱアンチかな(苦笑)キャラはやっぱ可愛いし。

麒麟>そもそも物語の結末って、読者にはどうにもできないことのような気がするんだけどなあ(笑)

雪篠>それはそうでしょう(苦笑)<どうにも

雪篠>そりゃあ、もう伝記になっちゃうような?もしくは一生が武勇伝だ、みたいな人生歩んでれば別だけど。小説は、何かしらドラマティックな語るべき部分があるから、そこを切り取るんだと思うし。

麒麟>それはそうですね。まあ、その語るべき部分を楽しめるのが小説のいいところですし。

雪篠>結局、書く必要性というか。ねえ。

雪篠>ちなみに、場合によって作者にもどうにもできない場合があるんですが<結末

麒麟>拙作に限って言えば、作者にもどうすることもできません。<結末

麒麟>(爆沈)     注:上記ほぼ同時発言でした。

雪篠>被ってる……?

麒麟>被ってますねえ。

雪篠>流石です(何がだ)

麒麟>キャラ任せにしてるから(苦笑)

麒麟>いや、流石ですよ(だから何がだよ…)

雪篠>なるものはなるじゃない?っていうか、それをどっちにしろ逆方向へ持ってこうとしたら、それこそ「安易な〜」になるじゃない(苦笑)

麒麟>そうですね。自分の書きたいように、また物語が書かれたいように進めばどっちでもいいですよね(適当)

雪篠>ええと、じゃあ……キャラは生きているのでどっちに終わっても安易じゃないということで。つーか、他人(キャラ)の人生だから(本音)

麒麟>そうそう。他人の人生を安易なんて言ったらその人に怒られますよってことで。

麒麟>この辺で(笑)次行きましょうか。


予定外に長引いて……