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  5. No.054
トップ画ギターの内部事情(2018年)


ホームページのトップ画はステージに大抵持っていくギター。本番で使わないことはあっても思い入れがある。アマチュアの頃から使い始めてタケさんの全国ツアーでもメサブギー(真空管のスタックアンプ)とセットで使ってたバレーアーツのギター。

思えばこのギターとアンプは初めてローンを組んで…。ぶっちゃけ後には引けないよう自分を追い込む気持ちも少なからずあったりしたよなぁ、と今だから言える。しかもローンでギターやアンプを買ったのはこの時だけだ。

酔っ払った時に語ってるかもしれない「自分を追い込む事情」は全世界に向けて発信するような内容ではないので割愛(笑)


2年前くらいにナットを交換した以外は特に手を加えていないが、最近はメインのアンプも歳のせいかリペアしたばかりだし… こうなると「サブ」といえども「メイン」に無い機能を備えてちゃんと出番も作ってやりたい!

メインのギターは自分に合わせて作ったんだから理想通りで当たり前。
でもこっちのギターはいわゆる既製品…

こうなったら!と考えた。
以前からメインに施そうかと思ったが、どうせ「シングルのマガイ物」と思って施していなかった「コイルタップ」。
所有する他のギターではSGには最初からあるし、1ハム(L500)のギターにも施してみた機能だが、やはり一般的なハムバッカーを使っているためか今更使おうと思う音はコイルタップでは出ない。

「そっか、このギターのリアピックアップはシングル2つのハムじゃん!」

ってことでメインのリア(ディマジオ)にはする気にならなかったコイルタップを施すことにした。

写真はリアにマウントされたハムバッカーのピックアップを内側から見たところ。
一般的なハムバッカーと違い独立したシングルコイル2つでできていてる変わり種で、シングルと同じサイズの磁石がそれぞれ逆の磁極(色が違うでしょ)でコイルの巻き方も逆方向になっている。




配線の色が年代物のためかとにかく分かり難い。逆磁力逆巻きの線は出力の色が違うので混乱しないよう配線図まで書いたりして…


まずは必要になるパーツの下ごしらえ。コンデンサーは元々のものを移植。

スイッチポット


それを古いパーツとチェンジ。

コイルタップ


もう1つのツマミにはこの2つの回路を通らないように(バイパス)できるダイレクトスイッチを作って、更にメインにはあるがこのギターにはないハイパスフィルターを追加してやる。これも古いパーツとチェンジ。

ダイレクトスイッチ


たったこれだけ。
完成形の外からの見た目は全く同じなのに、両方のツマミは上下に操作するスイッチも兼ねていてそれで音が切り替わる仕掛け。





言ってしまえば「せっかく使いたくなるレベルなのにそのままでは絶対に出せなかった音」を使えるようにしただけだけどステージやリハの現場に連れて行く意味は大きい。
曲によってはこっちに持ち替えるかも。


しかし、最近ギター安くなったなぁ…
メインで使っている某メーカーの後継の廉価版なんて、同じような機能が最初から施されていてネットだと新品が2万円台!

しかも見た目は豪華。
試しに買っちゃおうかなぁ〜(笑)


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