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主成分: 平麻美子、 松岡ゆかり


#4 古野 光昭 Mitsuaki Furuno (Bassist)
1947年1月1日生まれ
血液型 O型

Mr.Japanese Rhythmの異名を持ち、かつてはあの渡辺貞夫(as)のバンドで活動。
日本のジャズの歴史を作ってきたひとりでもある。


マツオカ: どうして“ベース”という楽器を選んだのですか?
古野: 僕は三重県伊勢市の出身だけど昔から音楽にすごく興味があった。兄貴が聴いていたジャズ、いいなと思っていたし『ベースがやりたい』と思ってた。じゃあ、音大へ行って、それからジャズやってもいいかなと思って一年受験勉強を・・・。当時はスケールしか弾けなかったたけど、先生に東京音大ならコントラバスは一人しか受けないからもしかしたら受かるかも、と言われて受験。受かった! でも今から思うとあんまり管楽器に興味は沸かなかったような気がするね。 やっぱり、ピアノやベースのほうが気になってた。 小さい頃、親父にピアノを習わしてくれ、といったのをよく覚えている。習わしてくれなかったけど。・・・習ってたら、今ごろはピアニストかな?

マツオカ: 正しい音程、美しいアルコ(弓弾き)はどのようなトレーニングをされたのですか?
古野: 大学時代はオーケストラばかり、クラシックしかやりませんでした。ベースを指で弾こうモンなら冷たい視線でにらまれたものです。 学校では絶対にジャズはやらない、と決め、家で練習するときしか指弾きはしなかった。 絶対音感はないと思うけど僕はハモることが好きだし、いい事やっててもハモらないと駄目だから。基本型だからね。

マツオカ: 私は生まれつき耳がいいのかと思ってましたが?
古野: う〜ん。でも、小学校の時にポップスの曲を聞いて『あぁ、こんな音でできてるのかぁ、いい音だなぁ』ってピアノの鍵盤を押さえてたのを覚えてる。そういうのに興味がすごくあったのは確かだね。
     
マツオカ: 古野さんは音楽の方向性を強く示唆するベーシストに思えますが?
古野: それは考え方の問題で俺は自由が好きだから。昨日と今日と違う演奏を、新しい気持ちで演奏したい、と思うから結果としてそうなる。ハプニングを狙うのではなく起こるべくして起こったハプニングとして楽しみたいから、その気持ちがそういったプレイになる。俺とはタイプの違うピアニストと一緒にやる時、どう弾いたらいいかな、と考える。オーソドックスにやるべきか、そうじゃなくやるべきか。どうしてもそこにあわすように意識が働くけど展開していって楽しくやれればいいと思う。だけど俺は自分がやりたくもないのに違う方向に展開させることは絶対しない。必然的にそんな気持ちが湧きあがってきたときにやるんだ。新鮮な気持ちでいつもやりたい。歌でもそう。

マツオカ: 歌物の音楽とか聴いたりしますか?
古野: ポップスは好きだけどねぇ。(ご自分の演奏でもIMAGINEやライオネル・リッチーのHELLO等多くのポップスのを取り入れている)う〜ん、ナット“キング”コールとかは聴くね。 カサンドラ・ウィルソンみたいなのは聴かない。 ベティ・カーターとか?一緒に演奏するならああいうのも楽しいかもしれないけど聴くには・・・。

マツオカ: 与世山澄子さん(沖縄在住のJAZZシンガー)の歌、いいですよね!
古野: 練習いっぱいしたからどうのとかじゃなくて生きてる人間そのものがそのものが音楽になってる。あの人はまったくそれでしょ。話をしたり、食事をしたり、音楽するのも生活の一部、そんなカンジだよね。ほんとはそれが理想なんだけどね。

マツオカ: 今、一番気になる物は?
古野: 麻雀!!!(日本ジャズ界でも有名な麻雀好きなのです)いやいや、やっぱり健康ですよ。この間大風邪ひいて健康の大切さが身にしみてわかりましたヨ。

マツオカ: 健康でいて、いつまでもいいプレイを続けて欲しいです。
古野: そうそう!!


昔からすごいなぁ、とあこがれていたベーシスト、古野光昭さん。 音楽に対する純粋な姿勢は古野さんの音楽の源であり、 それは私の音楽人生にも大きな影響を与えました。 いつまでも素晴らしい音楽を聴かせて下さい!

by マツオカ

1998年4月

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