師走ともなりますと、身のまわりもあわただしくなります。とある事務所で1月末まで続く予定だった仕事が3日目にして無くなりました。先週の金曜日、事務所に行くと少し様子がへん。でも「これをお願い」と本を一冊渡されたのでふんふんと翻訳しておりました。そしたら夕方の5時頃、さあ帰ろうかという頃になって「そこもとは本日にてお役目御免にござる」とか言いだすので、「もっとはよ言わんかい。1月末まで仕事があるゆうたから飛行機の予約を取り消してもうたやんけ。今から飛行機の手配もでけへんし、年を越して日本へ行っても仕事なんかあるけえ」と、丁寧な韓国語で文句を言いました。どうも事務員の新規採用で日本語のできるのを入れて、値の張るバイトを使うのはやめようということになったようです。3日分としては望外の扶持をいただきましたが、韓国で暮らすには身軽さが重要ですね。
韓国人人名の漢字表記の間違いを訂正し、日本漢字に無いものはカタカナ表記にするなど、表記方法の見なおしを行います。
大学路のヨルリン劇場(Open Theatre)で開催していた2回目のフィジカルシアターフェスティバルの全日程が終わりました。11月1日に日韓編成のトリオ"トングラミ"のコンサートから始まって、4日間を日韓双方の2個劇団が技を競い合い、実り多い催し物になったようです。さて、現場での演劇交流が終わった時点から岡本の作業は始まります。事後の評価記事を収集して、このサイトで紹介することです。どうぞお楽しみに。
ソウルの成均館(ソンギュングァン)大学で韓日比較演劇学術シンポジウムが開催されたので、二日めの總合討論会に顔を出してみました。築地小劇場をめぐる話や、韓国のリアリズム演劇の受容に関する話など、たいへん興味深い内容でした。
芸術の殿堂オペラハウスの土月劇場で歌舞劇『青山別曲(チョンサンピョルグク)』を拝見しました。韓国の伝統的な舞踊の動作と民族楽器を多用した歌舞劇でした。なかなかおもしろかったです。
会場で韓国演劇界の高名な評論家である韓相(ハン・サンチョル)先生にお会いしたので、韓先生が雑誌等にお書きになったものの翻訳と掲載の許可をお願いしました。さいわい先生は快諾してくださったので、さっそく韓国ITI刊『韓国の公演芸術』から韓先生のお書きになったパートを翻訳して掲載することにします。
8月末から続いていた第24回ソウル演劇祭が終了しました。さまざまな作品を見ましたが、フランス国立オルレアン舞踊センターの『ボイチェク』が一番強く印象に残りました。リトアニアの『ハムレット』はもっとおもしろかったそうですが、残念ながら見逃しました…。韓国作品の中では李康白作・蔡允一演出の『オ、マプソサ!』がたいへんおもしろかった。しかし中にはソウル演劇祭正式参加作とは思えない、とおぉぉってもつまらない作品もありました。
雑誌「韓国演劇」に3回連載された劇作家車凡錫(チャ・ボンソク)先生の「解放空間の韓国演劇」は、1945年から数年のあいだの韓国演劇界のようすを記したなかなかおもしろい読み物です。韓国演劇協会を通じて車凡錫先生から翻訳と転載の許可をいただきましたので、逐次「おかやんの演劇講座」で紹介します。
じつは翻訳はほぼ終わってるんですが、辞書にも無い言葉がいくつかあっててこずっております…。また、公開する前に確認しなければならない部分もいくつかあるんですよ。文脈上の問題なんですけどね。そんなこんなで公開はもうしばらく後になります。それでなくても、いまはソウル演劇祭で芝居見物に忙しいのなんのって…。(@^^@)
28日から新学期が始まりました。今回は前回と同じ轍は踏むまいと、かなり慎重に受講科目を選びました。夏休みもいいですが、やはり学校へ通っているほうが楽しいですなあ。
ソウル演劇祭が始まりました。今年のテーマは「演劇とは何か。どこへ行くのだろうか」です。さっそくロバート・ウィルソン演出の『海の女』を拝見しましたが、演劇祭は10月いっぱいまで続くので楽しみです。
1998年の7月に、大阪の劇団「犯罪友の会」の代表と一緒に南仏はアビニョンを旅しました。アビニョン演劇祭を見物に行ったのですが、そのときの写真をまたアップしました。どうぞご覧ください。
写真画報「アビニョンへの旅」
慶尚南道居昌(コチャン)郡で開催中の居昌演劇祭に行って、ク・ナウカの『オイディプス王』を見てきました。捜勝臺(ススンデ)という景勝地にある古い建物を使っての野外公演で、なかなか素敵な舞台でした。演劇祭も面白かったですが、居昌の街もなかなか味がありました。またゆっくりと行ってみたいです。
トンスンアートホールで劇団非派の舞台『月の光の中に』を拝見しました。演出は金哲理(キム・チョッリ)氏で、美しい舞台装置が印象的でした。芝居は静かな語り口の、とてもスタティックなものでした。金哲理氏は西江大学(73学番)の出身で、私とは先輩後輩の関係となりました。
ソウルの近郊、水原で開催中の水原国際演劇祭を見物してました。今年で4回目になりますが、わたくしは今回が始めての見物。日本からは1971年創立の錬肉工房が来韓公演(作品は『K-カフカと恋人たち』)を行いましたが、おおむね好評だったようです。日本からの遠征隊に知人が加わっており、ひさしぶりに会って芝居の話に花を咲かせておりました。みなさまと一緒に水原名物の炭火焼きカルビも楽しんでまいりました。
この夏の訪日期間中に舞踏の写真を補充しました。かつては写真を見せるとなると展覧会でも開催しないと無理でしたが、いまではこのようにウェブでお見せすることができます。良い時代ですなあ。いまスライド・フィルムのスキャンに使っているニコンのCool Scan IIは、さいきんなんだか赤みが強く出るようです。そろそろ新しいのが欲しいですな。
ところで、既に公演名や公演記録等のこまかいデータが判らなくなっている作品もあります。ご存知の舞台がありましたなら公演データを教えてください。舞踏関係者からの連絡をお待ちしております。
約三週間ぶりにソウルでソウルへ戻りました。ソウルも暑いと言いますが、日本と比べれば湿気が少ないのでさながら「高原の避暑地」のようですな。(@^^@)
今夜は七夕ですが、東京はあいにくの台風で雨です。一週間前に大阪へ上陸、大阪と奈良でひさしぶりに蒸し暑い日本の夏を味わいました。大阪では劇団犯罪友の会の舞台『赤と黒』を拝見、ビデオを撮ったり写真を撮ったりしました。
今日は西江大学付属語学センターの終了式でした。この日で語学センターを卒業する、あるいは上の級に進級するなどに別れます。この3ヶ月のあいだに知己を得た何人かが日本へ帰るので、新村で送別会をやりました。幹事のセンスが良いので会はとても盛りあがり、良い思い出になりました。
先週の木曜日に期末試験が終わり、今週の月曜日に最後のレポートを提出して今学期は終了しました。期末試験の結果も良くなかったなぁ…。今学期は韓国語に慣れると言う意味で、科目申請はせいぜい5科目ぐらいにしておくべきでした。29日に帰国しますが、それまでは友人と会ったりしてのんびりすごすつもりです
弘益洞にあるシアターゼロで、いま韓日アートフェスティバルを開催中です。今日は日本からタケイヨシミチと霜田誠二の二人が、韓国勢はキム・デファン、ウォン・イルの二人の音楽家が出演しました。じつはこの催し物は先週から始まっていて、舞踏やダンス系の日韓混成フェスになってます。韓国の舞踊家の作品になかなかすてきなものがあって幸せな気分です。はたして哲学概論のレポート「芸術の自立性と人間性」作成の助けとなりますことやら…。(@^^@)
来週から期末テストです。土曜日は授業が無いので学校は静かですが、図書館には生徒があふれかえっていました。みんながんばってます。わたしは前回のテストの成績が全般に良くなかったので、かなり深刻ですわん。哲学概論はテストとは別に「芸術と人生」という主題のレポートを提出。ドラマ分析論はテストの代わりに戯曲を一編分析してレポートを提出することになってます。ともに締め切りが迫っているのであたふたしてます。一昨日、マスコミュニケーションの中間試験の結果を見せてもらいましたが、おもしろいことに新聞放送学科の生徒よりも国文学や史学科を専攻している生徒のほうが成績が良かった。これはいったい何故?
ようやく三日ほど前に演劇概論の実習、つまり学生による演劇の制作と上演を終えました。いまは新聞放送学科演劇会の舞台作りを手伝っています。久しぶりの労働にもうぐったりです。勉学の合間を縫って労働したほうが日銭も稼げるし、健康にも良いかもしれませんね。
あいかわらず課題の山で、国文学概論の読後感を明後日までに、放送原論の自由課題「新放送法と外注制作」を来週の火曜日までに、ドラマ分析論は期末考査の変わりに戯曲を一編分析することになっております。その合間を縫って雑誌の取材・原稿作成と、大学院の演劇史(聴講科目)で日本の演劇について発表することになっており、まったく気の抜けない日々です。
結果は惨憺たるものでした。やはり授業中に聞きとれなかった部分がかなりありました。期末考査に向けてなおいっそう勉強しなくてはならないのですが、いまのところ哲学概論と言論学概論が鬼門になりそうな気配です。演劇概論は実習と称して芝居作りを行っており、こういうのは楽しくていいですなあ。気候も良くなって、ようやくソウルへ来ているという実感を得ました。
中間考査が始まり、月曜日は「放送原論」「言論学概論」そして「国文学概論」のトリプルパンチでした。どんな問題が出るのかまたその問題に対して答案を韓国語でどのくらい書けるか…、いろいろ心配しておりました。試験問題の半分はすごくやさしい問題で、学生に点をとらせてあげようという先生のやさしさ?が伝わってきます。それでも答えられなかった部分があったのが、ちと情けないっス…。いまのところ60%ラインを守っておりますが、土曜日の「哲学概論」がほんとうに心配です。(@^へ^@)
大学の授業のほかに毎週火曜日の夜、大学院の夜間授業「演劇史」を聴講しております。先生は西洋演劇史専攻の延世大学の教授で、学生は私を含めて7人。小ぢんまりした部屋での授業は雰囲気も良いし、一番楽しみにしている授業です。部屋が狭いと先生が何を言っているのか良く判る! マイクの音は不鮮明であきまへん。
今月に入って日本から知人友人が、ソウルの語学学校に相次いで入校しました。彼らを見ていると自分の語学堂時代を思い出して懐かしいですなあ。
大駱駝艦の作品、『スサノオ』と『溶けてゆく風』を追加しました。
いよいよ本格的に授業が始まりました。わっか〜い学生たちに混じっているとこちらまで若返るようであります。しかし韓国語の授業についていくのは想像していた通りたいへんな作業で、予習復習が欠かせません。いまは時間的にも精神的にも余裕の無い状態です。それでも少しづつ「おかやんの演劇講座」の写真を補充しています。日本ではどのような舞台にかかわってきたのかを説明するには舞台写真を見せるのが一番ですから。
サイトのメンテナンスは西大門區のとある法人の事務所から行っているます。ここはケーブルモデムによる接続ですので速いときはけっこうな速度が出ますが、混んでくるとカタツムリが歩いているぐらいにまで落ちます。事務所では3台のPCをLAN接続しており、僕のTP240はその中に割り込む形で接続します。ときどきハードウエアアドレスがぶつかっているとかいうメッセージが出るのですが、誰も気にしませんから僕も気にしないことにしております。
一昨日、ソウルに到着しました。思っていたほど寒くありませんが、東京よりは寒いですなあ。今は麻浦の桃花洞にある友人のアパートでくつろいでおります。昨日は留学先の西江大学へ行き、新聞放送学科のキム・ヨンス学科長と面談しました。キム学科長は西江大新聞放送学科で唯一演劇の講義を持っているとかでおおいに意気投合しました。楽しい学生生活になりそうです。
劇団犯罪友の会からの意向でCyberHANTOMOを閉じました。またどこかで再開する機会があるかもしれません。そのときはどうぞよろしく。
「おかやんの演劇講座」にありました「演劇関連サイトへのリンク」ページを削除しました。本文で紹介しているサイトは本文内でURLを記しておりますので、独自にページを設ける意味もあまり無いようです。ところで、そろそろ韓国へ行きます。
正確に言うと忘れていたわけではないのですが…、韓国に入国してからでも取得できるだろうと思っておりました。ところが領事館で「それはできまへんで」と言われてあわてて申請手続きを行いました。昔は韓国在住の韓国人保証人が要るとか預金残高証明だとか最終学歴の証明等々、研修ビザを取得するにはいろいろ必要でした。今は「標準入学許可証」という公式ドキュメントを一枚用意すればビザをもらえるということになりました。本当にらくになりましたね。
ところがですね…、まだこの書類が大学に行き渡っていないようです。西江大学入学課から送られてきたのは西江大学発行の「入学予定証明書」でした。恐る恐るこの書類を持って領事館へ行きますと、「今回はこれでいきまひょ」ということになり、急いで法政大学から退学証明書と成績証明書を取り寄せ、さらに銀行の残高証明も携えてようやく申請を済ませました。けっきょく従来の方法で申請を行ったことになるのですが、めでたく発給待ちの日々であります。
月末の出国にそなえて荷物の整理中です。ここでいったんコンテンツ作成作業をすべて中断します。たいした荷物は無かったのでさっさと整理できるだろうと考えていたのですが、実際にはなかなかはかどりませんね。
『おかやんのハングる講座』はてもとにあったマッキントッシュをすべて処分したので再開するまで時間がかかります。大急ぎで作ったMacOS9に関するページは、最後の「漢字辞書編集機能」を手付けずのまま残しますがどうぞご勘弁願います。もしソウルでマックを手に入れたら補足しますし、質問などはいつでもお受けしますのでご遠慮なく。また、ソウルに暮らす者ならではの話題も提供できるかも知れません。
向後は韓国の演劇を紹介することが中心になるでしょう。演劇に関する文献やいま現在の韓国演劇シーンなどをお伝えできればみずからの勉学の支えともなります。二年間を有意義に、そしてぜいたくに使って楽しんできます。
年明け早々にThinkPad240を購入、プリインストールされていたWindows98を95に戻そうとしてえらいめにあいました。三途の川を行って来いして、けっきょくは98に戻しました。こんなわけで年始の挨拶が遅れましたが、本年もどうぞよろしく。