一方で毎年夏にモナコで開かれる日本フェスティバル"Japon in Monaco"に3年連続してスタッフとして参加し,日本舞踊の公演,ファッションショー,コンサートなどの舞台進行スタッフ兼通訳を経験し様々な種類の舞台の構成の仕方,演出方法を体験する。また,野球のフランス・ナショナル2部リーグCavigal Nice Baseballにてプレー。 1998年,シーズン3位になった折に対1位チームのアウエイゲームにて勝利投手になる。翌年1部に昇格するものの,プレシーズンマッチのトリノ近郊でのトーナメント戦を終えた時点で肩痛などの理由で退団。しかしながら,練習,試合,遠征を通して貴重な人間関係に恵まれる。
帰国後は,様々な編成において演奏活動を重ね,時代・ジャンルの枠を超えて音楽に取り組む。アンサンブル活動を積極的に行い,管弦のトッププレーヤーによるグループ,東京・ヴィルトゥオーゾのCD「Love in 南郷」に参加。他弦楽四重奏との共演,ジャズピアノトリオとの共演,各種民族楽器との共演など幅広く活動。新作初演も多く手掛ける一方,ロマンティックギター(19世紀ギター)を用いた19世紀のレパートリーも数多く,同時代の木管フルートとのアンサンブルでも活動。また,バロックギターを用いた公演も積極的に行い,トラベルソ,ヴァイオリンなどの通奏低音の他,ソロ曲のレパートリーも多く持つ。琵琶奏者としては「正倉院の響き」シリーズに出演し,東大寺別当をゲストとして迎えての講演会で正倉院の復元楽器を演奏。一柳慧などの現代作曲家の作品を東洋,西洋の楽器によるアンサンブルで演奏する「千年の響き」シリーズに出演。テレビ朝日正倉院展特別番組「天平の音」で舞楽,中国の楽器,正倉院の楽器のコラボレーションで編曲と演奏をする。