音楽プロジェクト

ルネッサンス音楽とその周り(Autour de la Renaissance)

ネルッサンス音楽はヨーロッパの主に1 5,1 6世紀の音楽ですが,その中でも時代,地域によって全く異なる顔を見せます。よく演奏されるフランドルやブルゴーニュ地方のポリフォニー音楽はもちろん,シャンソンや,後のバロック音楽への橋渡しをしたヴェネチア地方のメロディーとハーモニーによる心を惹き付ける世俗曲,ピアニストのグレン・グールドも愛奏したイギリスのタリスやバード等の音楽,スペインのギターの親戚ヴィウエラのための曲,1 5世紀にイベリア半島を追われてアフリカ大陸に逃れた,スペイン系ユダヤ人,セファルディータのエキゾチックな伝承音楽など,それぞれに異なる魅力があります。また,トマジ,デュルフレなど2 0世紀のフランスの作曲家による作品で, ルネッサンス以前の音楽から影響を受けて作曲された作品も紹介致します。

使用楽器・人数

　できるだけ当時も存在したタイプの楽器を用います。リコーダー,横笛,ギター(ストラドモデル),ヴァイオリン,ヴィオラ,声楽,ファゴットなど。3~6人。

会場

　音響の良い3 0~1 0 0人程度の部屋,チャペル,ホールでの生音による演奏が理想ですが,音響機材を用いることにより,その他の場所での演奏も可能です。

演奏例

2 0 0 7年7月2 9日古河文学館・サロン(茨城県) 「ルネッサンスがいっぱい!!」
木管フルート,リコーダー,ヴァイオリン,ヴィオラ,ファゴット,ギター,ピアノ

2 0 0 9年2月1 3日東京日仏学院ラ・ブラスリーディナーコンサート(東京都) 「ルネッサンス音楽とその周り」
木管フルート,リコーダー,ヴァイオリン,ヴィオラ,ギター

主なレパートリー

作者不詳:ヴェネチア組曲(サンマルコ図書館所蔵の1 6世紀前半の曲集より)
ジョッヴァンニ・ピッキ( 1 5 7 1 - 1 6 4 3 ):パッセ・メゾのサルタレッロ
ジローラモ・フレスコバルディ( 1 5 8 3 - 1 6 4 3 ):トッカータ
クラウディオ・モンテヴェルディ( 1 5 6 7 - 1 6 4 3 ):黄金の髪
トーマス・タリス( 1 5 0 5 - 1 5 8 5 ):マリナー・ブックより
ウィリアム・バード( 1 5 4 0 - 1 6 2 3 ):ファンタジア
ジョン・ダウランド( 1 5 6 2 - 1 6 2 6 ):ラクリメ(7つの涙),デンマーク王のガリアード
作者不詳:セファルディーの歌曲集(ヴァリュース編)
ギヨーム・デュファイ( 1 4 0 0年頃- 1 4 7 4 ):ミサ(世俗シャンソンによる)
ジョスカン・デ・プレ( 1 4 4 0 - 1 5 2 1 ):モテット(グレゴリア聖歌による)
ルイス・デ・ナルヴァエス( 1 5 0 0 - 1 5 5 0 ):「牛を見張れによる変奏曲」
他

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