『力』は疑った。
 『賢』は自らの心臓ものを差し出した。
 『力』は喜んでもてなして帰した。


 『迷』は『道』を好んだ。
 『道』は『迷』を招いた。
 『迷』は目を閉じ『道』に背を向けた。


 『愛』は求めた。
 『美』は『愛』を嫌い拒んだ。
 『愛』は自らを鏡の部屋に閉じ込めた。


 『嘘』は『心』を慈しんだ。
 『心』は守られていることに無知だった。
 『心』はその潔癖さで『嘘』を遠ざけた。


 『夢』と『美』は寄り添っていた。
 『夢』は時に『美』を置き去りにした。
 『美』はそれでも『夢』に連れ添っていた。






 『時』は忘却を友とした。
 過去からは現在を現在からは未来を贈られたが
 未来だけは何も贈らなかった。


 『闇』はすべてを受け入れた。
 『光』はすべてに真実を求めた。
 すべての者は両者を嫌い、そして愛した。



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