Some people feel the rain. Others just get wet.

Fender Bullet

Fender Bullet <フェンダー バレット>

それでは本題のFenderのBullet。
1980年、81年に製作されたFenderBullet
後ろにハムを一基搭載しただけのもあるようで、ネックがメイプル、ボディがクリーム色のバージョンもある。
試奏してみたのはそっちの方なのだけれども。
まず、見てわかる通りネックはテレキャスターに近いものがある。
というかテレキャスターだろ。

ヘッドには★とBulletの文字。ココだけ見るとなかなかお洒落。
ココだけ、といったのには理由がある。


写真だけじゃ分かりにくいとおもうが、ピックガードがこれは金属で出来ている。
それに白いペンキを塗って今までのもののように見せているわけだ。
何故そんなことをしたかというと、ブリッジの部分にその理由を見ることが出来る。


ありえない

ピックガードを折り曲げて、ブリッジの代わりにしている。
ココが一番の特徴と言わざるを得ないだろう。
テレキャスターのブリッジを簡易化したとでも言うのだろうか。
他にもノブがメタル製。
だが、ピックアップセレクターやポッドの位置などは明らかにストラトである。
ピックアップの位置やモノ、ピックガードの形もストラトに近い。
言うなればこれはストラトとテレキャスターを合わせたようなものだ。肝心な弾いた感じ。
持った瞬間に違和感を感じる。
何ていうんだろう。

痛い。

ローズウッドの指板を剥いで強引にメイプルにしたような。
それでいてその上に強引にフレットを打った感じで。
だからネックが少々薄いのか。
いろんなネックを持ったが、持つと痛いネックってのは初めてだ。
二等兵は例の手彫りスキャロップよりも弾きづらいとも言い放った。
直接手に持って弾くものなのにちょっと持っただけでこれとは。

何かの罰ゲームか何かか。

音はというと軽いというか重いというかなんともいいにくい。
絶妙に二つが合わさって、どっちつかずな中途半端加減である。
あいまってその弾きにくさ。
ヘッドのBulletがお洒落な分惜しい。
ローズのほうはちゃんとしたフレットなのだろうか。
しかしブリッジがあまりにも貧弱っていうか付いてないのがなあ。
それを除けば面白いカスタムの元になるのかもしれない。
素じゃあちょっとお勧めできない。いやそういう音が欲しいならいいけども。

—–番外編—–

Bulletベース・協力者オガコー

ベースの中で一際ショートスケールのものがある。
Mustangベースもショートスケールだが、それにも増してショートスケール。
JazzBaseと比べてMustangベースはペグ一個分短いとすると、
これはヘッド半分短い。
試奏した場合も、他の試奏している人の音にかき消されるほどパワーがない。
それもそのはず、ピックアップがかわいらしい小さいものが申し訳なさげについている程度だ。
本来切り替えのないダイレクトな回線は、音の太いパワーのある音がでるはずである。
それなのにこの音。
オガコーは

これ使ったらベースがもう一人いるね。

と言い放った。その場合パートは一体なんになるんだろう。

NG(にぎやかし)とか?

また、これもネックが薄く、軽い。
ベースなのにギブソンのレスポールより全然軽そうだ。
その分とても弾きやすい。ギタリストが扱うには楽じゃないかと思われる。
ギターのバレットよりは全然いいが、やっぱり飛び道具感は否めない。

現在スクワイアで同じ機種が発売されてるのが、実際にはストラトの廉価版といった意味合いが強い
一応SquierのBulletについて書いておくと、ストラトの廉価版、フレットが大きいもののようだ。
FenderのBulletとは名前以外の共通点は一切無い。
2022年ではMustangやStrat(ストラトキャスターではない)、Telecasterにもその名を冠している物があり廉価グレードのブランド名になっているようだ。

現在購入できるモデル
Squier Bullet

主な使用ミュージシャン不明

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