東京で開かれた演劇祭『母たち』で、演劇制作体地人会が呉泰錫(オ・テソク)作『オモニ』(李礼仙出演/三越ロイヤルシアター)を地人会の鈴木完一郎演出で上演した。『母たち』は母を主題にした「6人の作家と6人の女優による一人芝居」というコンセプトのフェスティバル。
日本側関連記事として、朝日新聞「一人芝居で国際母もの大会/日英韓の五氏競作」(1982/3/5)と同じく朝日新聞「“母たち”巡演の旅/日韓英競作、まず三越ロイアルシアター」(1982/6/29)がある。韓国側関連記事には京郷新聞「日、国際演劇の集まりに参加する呉泰錫氏の一人劇“オミ”」(1982/3/8)と東亜日報「日で“オモニ”主題国際演劇史リーズ/韓・英・日、3国劇作家6名作品公演」(1982/7/9)、そして京郷新聞「人物広場/呉泰錫氏/日で演劇“オモニ”終え」(1982/8/25)などがある。
韓国から「KBS人形劇会(会長:趙容秀)」が『フンブとノルブ』で参加。
呉泰錫は劇団「黄土(ファント)」を創団し、記念公演として白星姫(ペク・ソンヒ)出演で自作の『オミ』を、金錦枝(キム・クムヂ)出演で井上ひさしの『オミ』(日本では『化粧』)を文芸会館小劇場で上演。呉泰錫と井上ひさしの作品はこの夏に日本で開催された地人会が主催したフェスティバル『母たち』での上演作品。
京郷新聞「劇作家呉泰錫氏、劇団黄土創団」(1982/11/17)