別役実の60年代の代表作品『マッチ売りの少女』を劇団ウム・トゥムが大学路のキムドンス・プレイハウスで上演。
主催:劇団ウム・トゥム
演出:チェ・ウンスン
演技陣:カン・ヒョヂョン(マッチ売りの少女)/イム・チェヨン(弟)/キム・ヂェフン(男)/チャン・ウナ(妻)
会場:キムドンス・プレイハウス(2003/01/16~2/2)
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主催:京都芸術センター
事務局:「拡散するアジア」実行委員会
●『海と日傘』京都芸術センター講堂(2003/03/27~30)
松田正孝の岸田國士戯曲賞受賞作品『海と日傘』を日・韓それぞれで舞台化。日本語版は青年団の三浦基が演出し、韓国語版はソン・ソノの演出による。
主催:京都芸術センター
企画・制作:「海と日傘」日韓プロジェクト
劇団わらび座が朝鮮通信使の故事に取材してミュージカルを創作。
脚本・演出:ジェームス三木
東京の板橋区に本拠を置く劇団銅鑼がソウルの文化日報ホールで『センポ・スギハァラ』を上演。ソウルはリトアニア、ポーランド、ニューヨークに続く4度目の海外公演だが、劇団銅鑼はソウル公演は今回が初めてとのこと。
劇団銅鑼『センポ・スギハァラ』
演出:山田昭一・平石耕一/脚色:平石耕一
主催:公演文化産業研究所(代表:金義卿)/劇団カッカヂ(代表:シム・サンテ)
会場:文化日報ホール
ところで公演を行った文化日報ホールは植民地時代に韓国新派劇のメッカとして名を馳せた東洋劇場の跡地に建てられたもの。文化日報社屋を建てるにあたっては東洋劇場の保存(回転舞台も使える状態だったらしい)を望む声が高かったと言うが、けっきょく取り壊わされ、新社屋の中に文化日報ホールという名称の劇場を作った。文化日報社屋のエントランス壁面には「東洋劇場の位牌を継ぐ」とか書いてあるが、しかし劇場入り口へは建物右脇の駐車場入り口を通り、歩道も無いところで車の進入を気にしつつ建物の側面に回り込まないといけない。残念ながらこの小屋は「芝居を見に来た」というわくわくした気分になれない…。
俳優のキム・ドンスが主宰する劇団キムドンス・カンパニーが『一杯の掛けそば』を翻案した『うどん一杯』を上演。この作品は4月の上演に続き、7月10日から9月28日まで同劇場で再演された。
作:クリ リョウヘイ
演出:キム・ドンス/チェ・ヂヌ
主催:キムドンス・カンパニー
会場:大学路キムドンス・プレイハウス
井上ひさしの『頭痛肩こり樋口一葉』を韓国語にしたもので、劇団美演の創団5周年記念として企画・上演されたもの。この作品は昨年、ロイアルシアターによってロングラン公演(於:セントパランセ劇場)されたものだが、今回は劇団美演によって再演された。7月5日から8月3日まで、文化日報ホールに場所を代えてアンコール公演を行った。
主催:劇団ミヨン
翻訳・演出:キム・スニョン
公演日時:2003年6月5日〜22日
会場:ハクチョンブルー劇場
劇団秀(ス)の創団公演として『羅生門』を上演。この作品は1976年に劇団「ソンヂャ(星座)」がセシル劇場で初演を行ったのち、同劇団によって80年代と90年代に一度ずつ再演された。今回の上演は新生の劇団「秀(ス)」の創団公演として企画・上演されたもの。この6月公演の後、7月30日から8月17日まで同劇場でアンコール公演を行った。 「水原国際演劇フェスティバル」はソウルの近郊、水原(スウォン)市で毎年行われる国際演劇祭。今年は7回目を迎え、日本から「流山児★事務所」が『狂人教育』(会場:華城行宮)で参加した。このほか落語を招請して高座を持った。韓国の作品では劇団「滄波(チャンパ)」の『ハムレットマシーン』、水原を本拠地とする劇団「城(ソン)」が『セールスマンの死』などを上演した。 世宗文化会館コンベンションセンターで、日本の劇団九州風の子と韓国の劇団サダリの合同公演による『三つの森の物語り』が上演された。夏休みの子供向け企画で、劇団風の子九州と劇団サダリとの共同作業はこれで三度目になるとのこと。 第3回目のソウル・フリンジフェスティバル(ソウル・フリンジネットワーク)が弘益大学校一帯を中心として開催され、日本からもさまざまな団体・個人が参加した。演劇では地点(青年団の中のユニット)が『三人姉妹』をシアターゼロで上演(09/03~07)し、マイム劇団「水と油」が創舞ポスト劇場で『Cellophane Singular』を上演(09/03~07)した。 ソウル公演芸術祭に日本から劇団「道化座」が『おやじ』(演出:渡辺克彦)で参加した。雑誌「韓国演劇」11月号に劇評が2件掲載された。 10回めのベセト演劇祭は昨年に竣工なった議政府芸術の殿堂で開催され、日本からは劇団SCOTが『シラノ・ド・ベルジュラック』で参加した。韓国は劇団木花の『I love DMZ』と韓国総合芸術学校演劇院の劇団トルゴヂが『ウリナラウトリ』(金光琳演出)で参加した。中国からは空政話劇団が『覇王別姫』で参加した。 今年で7回めの「アジア小劇場ネットワーク」に、韓国から劇団風磬(プンギョン)が『平心(ピョンシム)』(2003/10/14~16)で参加した。演出の朴貞姫(パク・チョンヒ)は新進女流演出家として注目されており、ことし上半期に彼女が演出したジュネの『女中たち』はけっこう話題になった。 「ドイツの劇作家ハイナー・ミュラーが残した20世紀最大の遺産に、日本・韓国・中国の18の劇団が挑む!」というスローガンのハイナー・ミュラー/ザ・ワールドに、韓国の劇団滄波(チャンパ)が『ハムレットマシーン』で参加する。このプロジェクトは昨年の金沢開催に続くもので、今回はより規模を大きくし、「ハムレットマシーン」以外のハイナー・ミュラー作品の上演を含んでいる。 平田オリザの作品を「演戯団コリペ」の代表で劇作家・演出家の李潤澤(イ・ユンテク)が演出し、大学路「スターシティ劇場」で上演。 日本の戯曲を韓国語に翻訳して朗読する、韓国演劇交流協議会主催の催し物。朗読作品は鐘下辰男『ルート64』(パク・チャンヨル演出)、宮沢章夫『ヒネミ』(シム・ヂェチャン演出)、松田正隆『沈黙と光』(チェ・ヨンフン演出)の三作。14日のシンポジウムでは大笹吉雄による『現代日本の戯曲の流れ』と金文煥『韓国で公演された日本演劇の成果』の発表があり、そして森正敏による『演劇企画者の視線で見た韓国演劇』という主題発表が行われた。総合討論には平田オリザも参加した。 5回めのフィジカルシアターフェスティバルは東京開催で、韓国から劇団コルモッキルが朴根亨(パク・クニョン)作・演出による『冬眠』で参加した。朴根亨は『地衣類』『青春礼賛』『代々孫孫』などの作・演出によってここ数年、韓国で話題になっている若手作家・演出家。 ソウル・フリンジ・ネットワークの主催するNEXT WAVE演劇祭の『三人姉妹』に、日本からラ・カンパニーアンの西山水木が参加した。共演は韓国と香港の女優。 演劇企画集団THE・ガジラの「アジア劇作家シリーズ第1回」として、韓国の張鎭『無駄骨』を上演する。「アジア劇作家シリーズ第1回」はアジアで活躍する若手劇作家の作品を日本へ紹介するという主旨のもの。
主催:劇団秀(ス)
演出:ク・テファン/翻訳:クォン・オイル
公演日時:2003年6月6日〜22日
会場:チャンヂョ・コンサートホール(大学路)
主催:ソウル公演芸術祭執行委員会
後援:文化観光部・ソウル特別市・韓国文化芸術振興院・放送発展委員会
主催:国際劇芸術協会(ITI)韓国本部・議政府芸術の殿堂
主管:韓国BeSeTo委員会
後援:文化観光部・ソウル特別市・京畿道・文芸振興院その他
第21回アリスフェスティバル(2003/08/28~12/10)
主催:タイニイアリス
主催:HMP実行委員会
企画:HMP(ハイナー・ミュラープロジェクト)
総合プロデュース:真壁茂夫
主催:ウリ劇研究所
場所:スターシティ劇場
主催:韓日演劇交流協議会/韓国芸術総合学校演劇院
後援:韓国文化芸術振興院/国際交流基金
場所:国立劇場星劇場
企画・主催:フィジカルシアターフェスティバル実行委員会
場所:江古田ストアハウス
○「東京演劇アンサンブル」の『走れメロス』韓国公演(3月)
○
「居昌国際演劇祭」(7/31~8/17)に劇団
「たんぽぽ」が参加。
○「春川国際演劇祭」(8/14~17)に劇団「さくら前線」と
劇団「たんぽぽ」が参加。
○貞洞劇場の「3国3色人形劇」に日本から
「かわせみ座」が参加(8/14~24)。
○韓国の演劇人 金相秀 が大阪と東京で『島』を上演した。
○韓「劇団旅行者」が『真夏の夜の夢』を三百人劇場で上演した(11/5~6)。
○「ハイナー・ミュラー/ザ・ワールド会議2004」に韓国から劇団滄波が参加。
新宿アイランドホールで『ハムレットマシーン』を上演(12/12~14)
○日「木山事務所」による『走れメロス』韓国公演