元老演劇人の李源庚(イ・ウォンギョン)が代表を務める「倉庫劇場(チャンゴグッチャン)」と「発見の会」(代表:瓜生良介)との合同主催による「韓日シェイクスピア・フェスティバル」をソウルで開催した。「発見の会」がソウル市明洞所在の「三一路倉庫劇場」で『十二夜』を公演。関連新聞記事に東亜日報「演劇話題/日、実験劇専門劇団、4月初ソウルで公演」(1983/2/24)と、京郷新聞「日、2劇団上半期中にソウルに」(1983/3/17)がある。特に後者の記事ではこの演劇祭の紹介のほかに劇団「エヂョト」代表の方泰守(パン・テス)が「転形劇場」を招請する計画とある。
韓国で「大韓民国演劇祭」とは異なる、地方劇団を主体にした演劇祭が始まった。ソウルを除外した12の市・道で予選を行い、予選を通過した12劇団が代表劇団として競演する。演劇は他分野と異なりソウルと地方の格差が激しいことから、このようなギャップを埋めて地方文化の健全な発展・育成のために創設された。東亜日報が「〈全国地方演劇祭〉華麗なデビュー/本社主催で27日に釜山で開幕/市道代表12個劇団参加」で大きく報道した。
沈雨晟(シム・ウソン)の率いる劇団「ソナンダン」が東京・新宿のプーク人形劇場で『メッセージ’83』『タシラギ』『がらくた』『双頭児』を上演した。この公演の関連記事には朝日新聞「韓国で人気の沈氏の人形劇、新宿で公演」(1983/6/27)と韓国の京郷新聞「人形劇研究家、沈雨晟氏」(1983/3/15)がある。
韓国の民俗劇研究所(代表:沈雨晟)が名古屋で公演を行った。「ソナンダン」は民俗劇研究所の付属劇団。名古屋に引き継いで岡崎・宇根石村(9/26)、碧南市文化会館(9/27)、四日市・聖アンデレセンター(9/28)で上演。主催は「沈雨晟人形劇を観る会」。