柳美里作品を鄭鎭守の演出で上演。主催は東亜日報。関連記事に東亜日報」在日同胞 柳美里氏の演劇”ソウル舞台”上がる」(2/25)がある。
韓国の劇団「自由」は日本の「現代演劇協会」の主催する「国際演劇フェスティバル〜家族」(3/7〜20)に『母という名の女性』で参加した。東京(三百人劇場、3/7〜20)のほかに横浜(横浜市教育文化センター、3/22)、大阪(ピッコロシアター、3/27〜28)、沖縄(県立郷土劇場、3/29〜30)でも上演した。
唐十郎ひきいる劇団「唐組」が済州島(1997/3/29〜30)とソウル(1997/4/4〜6)、そして東京で『海の口笛』を上演した。唐十郎は1972年の西江大学キャンパスで『二都物語』を非公式に上演して以来、はじめての正式な韓国公演。新聞記事によると林賑澤の招請による。
1997年5月8日、第15回全国演劇祭の締めくくりとして、アジア演劇シンポジウムと海外招聘劇団榴華殿公演が釜山文化会館で行われた。(パンフレットから)
97年のアリス・フェスでは岸田理生カンパニーとタイニイアリスの提携で、岸田理生の『愛をめぐる寓話』を李圓鍾(イ・ウォンヂョン)の演出で上演。
『愛を巡る寓話 -空から来た人-』「'97ソウル京畿世界演劇祭」は1997年に韓国で開催されたInternational Theatre Institute(ITI)総会の付帯事業の一環。演劇祭には国立中央劇場とソウルの主要公演場を中心に上演をおこなう「世界演劇祭」の他に、ソウル近郊の果川市が中心開催地となった「世界マダン(広場)劇大宴」を開催。また韓国国内のイベントであり、毎年ソウルにて開催される「ソウル演劇祭」もこの97年は世界演劇祭の一環として行われた。これと同様に、中国・日本・韓国を巡回する「ベセト演劇祭」もこのたびの世界演劇祭に合流した。これらの他にも創舞芸術院の主催する「創舞国際芸術祭」やITI韓国本部の主管による「世界大学演劇祝祭」など、公式・非公式を含め多くの演劇祭が催された。
韓国経済新聞の9月23日付け記事によると、客席占有率は全体平均で50〜60%ほどで、そのうち有料観客数は40%にも満たないであろうとあった。予算が大幅に削られた結果、広報が行き渡らなかったのと、大統領選挙を控えていまひとつ関心を集められなかったとしている。しかしロバート・ウィルソンの演出した作品のように、小屋に入りきらないほど観客を集めた作品もあったという。
プログラム表紙劇団「解体社」が「97ソウル・京畿世界演劇祭」に正式招請を受けて、文藝会館大劇場で『東京ゲットー』を上演(9/9〜12)。
第4回「ベセト演劇祭」を“97ソウル京畿国際演劇祭”の一環としてソウルで開催した。日本からは 演劇制作体地人会 が『薮原検校』(作/井上ひさし、演出/木村光一)を「芸術の殿堂・土月(トウォレ)劇場」で上演した(9/26〜29)。
「新宿梁山泊」は『盲導犬』(作/唐十郎、演出/金守珍)をソウルの東崇(トンスン)アートセンターで上演した(10/3〜7)。
韓国、日本、米国、ドイツ、メキシコ、ブルガリアの六カ国からの参加者による合同公演を、芸術の殿堂(ソウル)と東京グローブ座で上演。
新聞記事では世界演劇祭の付帯事業として「芸総会館」で開催されたとある。
劇団DA・M(代表:大橋宏)の主催する「Asia Meets Asia '97」に、韓国から水原の「劇団城(ソン)」が参加。金聖悦(キム・ソンヨル)演出で『閑中録(ハンヂュンロク)』を上演。また、香港からは「民衆劇場」のメンバーによるアンサンブル作品『健忘症は誰だ?』を上演した。このイベントは「演劇人たちが、アジアの現在を突き合わせる劇的交流、未来に向けてのプレイベント」と銘打って行われた。
主催:DA・M第9回めの居昌演劇祭に新宿梁山泊が『盲導犬』で参加した(12/21)。